内容説明
大学はみずからの保身のためにバカ学生を大量生産して社会に送り出し、社会の活力を阻害している。としたら、大学行政というのは、不要な高速道路を大量に造って国民の借金を増やしてきた、あの悪名高い道路行政と同じではないか?本書では、ひよわで、甘えん坊で、自己愛の強い学生、新入社員の実態を探り、さらに、そういう若者を生み出す入試制度、教育制度にメスを入れ、まともな人間を生み出すための処方箋を示す。プロイラーとして育てられた若者は、流れてくる餌を横一列に並んでついばむだけである。それでは社会で通用してない。その意味では現代の子ども、若者も社会の犠牲者なのだ。
目次
第1章 大学がバカ学生を大量生産する(偏差値48の高校からでも上智大学に推薦入学できる;私立大学では一般入試での合格者が半数以下 ほか)
第2章 お客様化する学生とモンスター・ペアレンツ(今の大学教師はファミリーレストランの店員みたいなもの;クレーマー化する親 ほか)
第3章 バカ学生は社会では通用しない(今の新入社員は大人免疫力がない;お客様大学生からお客様社員へ ほか)
第4章 「大学貧乏」の登場(大学生のいる家庭の平均年収は低下;教育費に圧殺される家計 ほか)
提言 オンライン大学で下流脱出を(教育制度改革の提案;大学進学率は20%に ほか)
著者等紹介
三浦展[ミウラアツシ]
消費社会研究家、マーケティング・アナリスト、カルチャースタディーズ研究所主宰。1958年生まれ。82年、一橋大学社会学部卒。同年、パルコ入社。『アクロス』編集室勤務。のち同誌編集長。90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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