出版社内容情報
昭和の時代、新しい批評の世界を開拓した小林秀雄(1902-83)。文学・音楽・美術を通して「人生、いかに生きるべきか」を考え続けた、その生涯と思索を豊富な図版でたどる決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏みかん
1
同時代に生まれたかった生の声を聞いて見たかったと思う数少ない人のうちの一人。とにかく理屈抜きでこの方に魅かれるのですが、一見クールな雰囲気なのに、物事に向き合う態度や考察が不器用過ぎるほど真摯な姿に「ギャップ萌え」してしまう。2018/12/03
charlie_
0
「ドフトエフスキイの生活」に始まって鍛えた肖像画の筆法、造形美術を眺め続ける訓練によって得た「文章も眺めることが大事だ」という読書術、ランボーに端を発し、平家、西行、実朝、雪舟、鉄斎と訪ね歩く道々で磨いた日本の感性、それらのすべてが『本居宣長』に滔々と流れ込んだ。(いけだ・まさのぶ/編集者)2012/06/19