出版社内容情報
日本人は自身の文化をどのように語り、どんな自己像を形成してきたのか?古代から現在までをくまなくたどり、紆余曲折した文化ナショナリズムの歩みを描き出す。
内容説明
ナショナリズムは、政治や経済に限られた現象ではない。それはむしろ文化の面において、より深く広く現れる。近代国民国家の生成は、文化的自画像の編成をうながし、明治日本も、「国民文化」の創造に乗り出した。「国語」を制定し、「日本文学」という伝統を作り出し…。しかしその歩みは、思いのほかジグザグの道をたどったのだった。錯綜する価値の間を行き来した日本の文化ナショナリズム。多彩な文化事象を渉猟しつつ、その道行きをくまなくたどる。
目次
第1章 文化ナショナリズムとは何か(いま、なぜ、文化ナショナリズムか;ナショナリズムとは何か)
第2章 国民国家の創造(発明された歴史;天皇制も発明された)
第3章 国民文化の形成(「国語」の不思議;「日本文学」は二重の発明 ほか)
第4章 「帝国」の思想(大衆ナショナリズムの時代;普遍主義と文化相対主義 ほか)
第5章 戦後の文化ナショナリズム(敗戦の思想;日本文化論の季節 ほか)
著者等紹介
鈴木貞美[スズキサダミ]
1947年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学文化科学研究科教授。博士(学術)。学際的な共同研究の方法を開発しながら、日本近現代の文芸・文化史の再編に力を注ぎ、国際的に活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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