「差別はいけない」とみんないうけれど。

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582824896
  • NDC分類 316.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

多様性を求めるリベラリズム、同質性を志向するデモクラシー、このふたつが克服できない対立なら、私たちにできることはなんだろう。

セクハラや差別が跡を絶たないのは、「差別はいけない」と叫ぶだけでは、解決できない問題がその背景にあるからだろう。反発・反感を手がかりにして、差別が生じる政治的・経済的・社会的な背景に迫る。「週刊読書人」論壇時評で注目の、気鋭のデビュー作。


【詳細内容紹介】
足を踏んだ者には、踏まれた者の痛みはわからない。「足を踏まれた!」と誰かが叫び、足を踏んだ人間に抗議するのは当然である。しかし、自分の足は痛くない私たちも、誰かの足を踏んだ人間を非難している。「みんなが差別を批判できる時代」に私たちは生きている。だから、テレビでもネットでもすぐに炎上騒ぎになるし、他人の足を踏まないように気をつけて、私たちは日々暮らしている。このような考え方は、「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ、PC、政治的正しさ)」と呼ばれている。けれども、世の中には「差別はいけない」という考えに反発するひともいる。ポリコレはうっとおししい……正しさを考えるだけで息が詰まる……ハラスメントだってわざとやったわけじゃない……。セクハラ、パワハラは無くすべきだし、ヘイトスピーチを書き込んではいけない。それは大前提だ。しかし、ポリコレへの反発・反感が存在するのにはそれ相応の理由があるはずだ。みんながポリコレを自覚して、合理的に行動すれば、差別はなくなるのだろうか。もっとも人間はそんなに賢い生物ではないかもしれない。セクハラや差別が後をたたないのは、「差別はいけない」と叫ぶだけでは、解決できない問題がその背景にあるからだろう。本書は反発・反感を手がかりにして、差別が生じる政治的・経済的・社会的な背景に迫っていきたい。



【目次】

まえがき みんなが差別を批判できる時代
第一章  ポリティカル・コレクトネスの由来

第二章  日本のポリコレ批判

第三章  ハラスメントの論理

第四章  道徳としての差別

第五章  合理的な差別と統治功利主義

第六章  差別は意図的なものか

第七章  天皇制の道徳について
あとがき ポリティカル・コレクトネスの汚名を肯定すること、ふたたび

目次

まえがき―みんなが差別を批判できる時代 アイデンティティからシティズンシップへ
第1章 ポリティカル・コレクトネスの由来
第2章 日本のポリコレ批判
第3章 ハラスメントの論理
第4章 道徳としての差別
第5章 合理的な差別と統治功利主義
第6章 差別は意図的なものか
第7章 天皇制の道徳について
あとがき ポリティカル・コレクトネスの汚名を肯定すること、ふたたび

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naginoha

49
タイトルから、差別者の言い分を体系化することで、差別をなくすための効果的な方法を検証する作品だと想像したが、全く違った。 リベラルと保守、戦争と天皇、そっちの話が全てで、論文的で引用が多く、哲学的で、読むのが苦痛。何とか読了したけど、私はいったい何を読まされたのか、徒労感で一杯。 歴史的変遷を無視したりしなかったり、国民、市民の使い分け等、よく読むと非常に恣意的で悪意さえ感じる。 差別を語るなら同和問題くらいは取り上げるべきだし、DVの論調は差別を実質黙認していて非常に危険な思想。 1.5/52021/02/28

ころこ

37
民主主義、自由主義など学校で習ったような「良い」といわれる価値が、これらを学ばない人々からの異論ではなく、これらの価値の中にある軋轢から問題が生じていると問うています。赤木智弘『丸山眞男をひっぱたきたい』を思わせる挑発的な問いで、感情的なアマゾンレビューが散見されます。文章の間合いが短く感じられるのは、この前提を認めない読者に対する緊迫感の現れでしょう。アカデミックな後ろ盾が無い故に書けた(実はこれが問題の本質ですが)と同時に、アカデミックな後ろ盾が無い頼りなさの内に書いた著者の心意気を買います。民主主義2021/02/07

Y2K☮

35
前半は興味深い。ポリティカル・コレクトネスの由来に加えて論理的・合理的であることは差別を正当化しない、民主主義は「同質性」を保つために異物を排除する、など。中盤以降は話を広げ過ぎて焦点がぼやけてしまった。戦争責任とか。皇室論が最後に出てきたが、もっとページを割いても良かった。ただ小林よしのり「天皇論」に近い部分もありつつ、どこか冷たい(あと多くの人がそうであるように、著者は小林氏をいまだに「戦争論」のイメージで捉えている節がある)。対象への「同化」ではなく客観的に眺める「異化」に徹したがゆえかもしれない。2021/04/06

おさむ

32
巷にあふれる反ヘイトや反差別といったポリティカル・コレクトネス(PC)。このPCへの反発が生じる本質は、多様性を追求する自由主義と同質性を必要とする民主主義の対立にある、と説く。PCを叫ぶだけでは物事は解決しないとして、反発や反感はどこからくるのかから解き起こす意欲作。ただ、鍵カッコが多くて読みづらいのと、知識をひけらかし過ぎて(盛り込み過ぎて)主張が散漫になっている点が残念でした。2020/02/12

おおた

24
タイトルにつられたけど、専門用語が多いし明確な結論が提示されることが少ないので難しい! ポリティカル・コレクトネスって「考えてることは別にして、こうせなあきまへんで」というマナーに近いもので、みんな安心して生きていくために正しくしましょうよ、ということだと思うの。そういうなぁなぁをぶち壊してカルタ大統領みたいにふるまう人をどう処すればいいか。市民という概念がもう共有できないとして、上下に分かれてしまった階級が無駄に争わないためにどうしたらいいか本書にとどまらずに考え続けたい。2019/09/16

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