東洋文庫<br> 新訳 ラーマーヤナ〈4〉

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東洋文庫
新訳 ラーマーヤナ〈4〉

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582808292
  • NDC分類 929.881
  • Cコード C0198

内容説明

ラーマは、追放中の猿王の復位を助け、シーター奪還に猿軍団の援軍を得る。インドで大人気の猿将軍ハヌマトの活躍がついに始まる。第4巻『猿の王国キシュキンダーの巻』サンスクリット原文からの初の邦訳。

著者等紹介

中村了昭[ナカムラリョウショウ]
1927年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程印度哲学専攻修了。文学博士。鹿児島国際大学名誉教授。専攻は、インド古代・中古の文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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syaori

66
本巻でラーマは、兄に王国を追われた猿王スグリーヴァと友情を結んで彼の王座を取り戻し、その恩義からスグリーヴァがシーター探索のために猿たちを地の果てまで旅立たせたことが語られます。そこで描かれる世界の姿が素晴らしく、最果てに至る道程には神々の住居や金剛石の山があり、象を巣に運ぶ鳥や馬の顔をした者たちがいて、様々な宝石を実らせる木々があるという絢爛さ。『千一夜』のシンドバッドの物語はインド起源説があるのですが、それも頷かれるよう。猿王の大臣で風の神の息子ハヌマトが海に囲まれた羅刹の城へ跳躍するところで次巻へ。2022/11/25

NAO

63
兄の猿王に虐待されていたスグリーヴァは、ラーマに兄を倒してもらいながら、自分が王になるとラーマとの約束など忘れ愛欲におぼれて放蕩三昧。このエピソードは、そうやって猿と人間との違いを強調しているということだろうか。誠実さ、忠義を重んじるハヌマトの方が、スグリーヴァより王の風格があるような気がする。重い腰を上げたスグリーヴァによりシータ探索に派遣されたハヌマトの飛翔は、さすが風神の子というだけあるカッコよさ。2018/02/09

roughfractus02

5
ヴィシュヌの化身の主人公だが、森や山に向かうとそこを支配する部族と同盟して力を借りる必要があるようだ。山に住む猿族の王位継承争いを収めなくては同盟はできない。ラーマは猿族の弟側について兄を殺すが、王位奪還後の長い宴の後にようやく猿族の軍の派遣と捜索が開始される。一方、猿族の力にも限界があり、その先は禿鷲の指示が必要になる。ヒンドゥーの階級制度を思わせる人間と動物の関係の中で、各部族の能力を組み合わせた戦略の進行が、冒険物語の時間直線に乗って進む本巻では、シーターの所在が南のランカー島であることが示される。2022/09/24

→0!P!

0
スグリーヴァを味方につけ、彼の敵であるヴァーリンをまず倒すが、ヴァーリンはそんなに悪くない気が...。猿はどんなに気高くても所詮猿と一蹴され、ヒンドゥー教の身分制度の重さを知る。スグリーヴァの力を借り、シーターを探し始めるが、南方へ進んだハヌマト達はダーナヴァの洞窟で刻限を徒過してしまう。刑罰を恐れ集団自決をしようとしたところに、羽を焼かれた禿鷲サンパーティが襲い掛かる。これは予言の成就であった。サンパーティとハヌマトは、シーターのいる南方の島へ今こそ飛ばんとする。2022/02/25

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