出版社内容情報
アラブ反乱が大団円を迎える最終巻。アズラクに集結したアラブ軍は、タファスでの血塗られた戦いを経て、ついにダマスカスに入城した。そしてロレンスは、公私にわたる心中の葛藤に疲れ、ヨーロッパでの政治工作に今後を託して、ひとり中東をあとにする。編者ウィルソン氏の興味深い解題と、八木谷涼子氏の手になるロレンス年譜と最新の文献ガイド、索引を付す。
内容説明
栄光の反乱劇から苦渋の国際政治へ。アラブ軍と英国軍はダマスカスを占領。しかし、ロレンスは複雑な思いを胸にその場を去る。全5巻完結。
目次
第10部 御堂の完成(無人のアズラクを楽しむ;緩慢に集結を終える;第一の線路;第二の線路;第三の線路;阻止される;ナスィーブ橋梁;敵機を破壊する;アレンビー訪問;砂漠へ戻る ほか)
著者等紹介
ウィルソン,ジェレミー[ウィルソン,ジェレミー][Wilson,Jeremy]
英国の現代史家、T.E.ロレンス研究者。1944年生まれ。オクスフォード大学(ベイリオル・カレッジ)で哲学、政治学、経済学(MA)、ロンドン大学(LSE)で経済学(MSc)を専攻。ロレンスの著述の公刊や復刊、執筆・講演活動のほかに、ウェブサイト‘T.E.Lawrence Studies’を主宰するなど、世界のロレンス研究を主導するT.E.ロレンス研究の第一人者
田隅恒生[タスミツネオ]
兵庫県出身、1931年生まれ。1954年京都大学法学部卒業、丸紅株式会社に入社。おもに資材分野の輸出に携わり、その間テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。のち丸紅紙業株式会社に転じ、常勤監査役、顧問を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽん教授(非実在系)