出版社内容情報
1922年に完成した「原典版」からの世界初の翻訳の第3巻。映画で有名な鉄道爆破シーンも含め、エルサレム入城までを描く。
内容説明
トルコ軍の輸送路を爆破しつつヨルダンを北上し、捕縛の恥辱を経てエルサレム入城に到るまでを描く。
著者等紹介
ウィルソン,ジェレミー[ウィルソン,ジェレミー][Wilson,Jeremy]
英国の現代史家、T.E.ロレンス研究者。1944年生まれ。オクスフォード大学(ベイリオル・カレッジ)で哲学、政治学、経済学(MA)、ロンドン大学(LSE)で経済学(MSc)を専攻。ロレンスの著述の公刊や復刊、執筆・講演活動のほかに、ウェブサイト‘T.E.Lawrence Studies’を主宰するなど、世界のロレンス研究を主導するT.E.ロレンス研究の第一人者
田隅恒生[タスミツネオ]
兵庫県出身、1931年生まれ。1954年京都大学法学部卒業、丸紅株式会社に入社。おもに資材分野の輸出に携わり、その間テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。のち丸紅紙業株式会社に転じ、常勤監査役、顧問を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽん教授(非実在系)
4
線路だけでなくその上を走る機関車ごと爆破することで効率的にトルコ軍に人的・インフラ的被害を与え、かつ組織体制や人員訓練の改善を行うことで着実に成果を上げていった。一方で裏切りや詰めの甘い作戦の失敗、アラブ人逃亡兵と間違われて捕まり知事に男色的な意味で気に入られてしまうというまさかのR-18シーンまで出現する。何度もやってくるピンチはさながら小説か映画のようである。エルサレム入場の時に、後に自らの多重舌外交に苦しめられるイギリスとその犠牲になるアラブの未来が見えて複雑な気持ちになるのが次巻の裏テーマとなる。2016/08/08
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