内容説明
7世紀末以降、アラブ・イラン系商人はインド洋を舞台にインド・中国との旺盛な貿易を展開した。9世紀半ば・10世紀初頭の二つの書が、彼らが実見した各地の諸事情を記す。
目次
中国とインドの諸情報についての第一の書(インド洋の驚異の魚たち;ラーラウィー海とハルカンド海の島々(ディーバジャート、サランディーブ、ラームニー、ファンスール、ニヤーン、ランジャバールース、アンダーマーン)
ハルカンドの海の竜巻と大嵐
中国に運ばれる舶載品の数量が増減することの理由
商人スライマーンの報告によるハーンフー(広東)の蕃長 ほか)
再びインドと中国の諸地方ならびにそこの王侯たちの情報(世界の四人の大王;インドの大王バッラハラー(ヴァッラバ・ラージャ)のこと
バッラハラー王国の境界から中国に至るまでの国々(クムクム、ジュルズ、ターカー、ルフマー、アルカーシビーン、キーランジュ、ムージャ、マーブド)
中国に関する諸情報
インド地方に関する諸情報 ほか)
著者等紹介
家島彦一[ヤジマヒコイチ]
1939年東京都生。慶應義塾大学修士課程修了。文学博士。東京外国語大学名誉教授。現職 早稲田大学特任教授。専攻 イスラム史、東西交渉史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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