平凡社ライブラリー<br> 英雄が語るトロイア戦争

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平凡社ライブラリー
英雄が語るトロイア戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582766523
  • NDC分類 209.3
  • Cコード C0397

内容説明

その時代、英雄はいったん黄泉に下ったあと再び地上に甦ることを運命により許されていた。ホメロスが語らなかったトロイア戦争の実相を、参戦し戦死した英雄プロテシラオス自らが、彼を抱擁し言葉を交した者の口を通じて証す。対話体の平易な語り口のうちに、霊は歩き回り、歴史とフィクション、ホメロスへの批判と称讃、古代と現在とが幾重にも交錯する特異な古典世界。

目次

二人の挨拶、ぶどう園主の生活ぶり
プロテシラオスとの交流と彼の守護
巨大な英雄たち(の遺骨)について
プロテシラオスの墓と神殿、その外見や行動等
他の英雄霊たちの活動
大アイアスの霊のこと
ヘクトルの霊の振舞い
ふたたびアイアスの霊のこと
パラメデスの霊
アキレウス等の霊のこと〔ほか〕

著者等紹介

ピロストラトス,フラウィウス[ピロストラトス,フラウィウス][Philostratus,Flavius]
紀元2世紀後半に生まれ、244‐49年に死亡したギリシア人著述家・弁論家

内田次信[ウチダツグノブ]
1952年愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。専攻、西洋古典文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

刳森伸一

3
ホメロスの『イリアス』ではトロイア戦争で最初に死んだとされるポロテシラオスが英雄霊となって語るトロイア戦争の真実を聞いたぶどう園主がその話を旅のフェニキア人に教えるという内容。オデュッセウスは実は小物であったりと、一般的な伝説とは異なるものが多く面白い。2014/07/31

Doederleinia berycoides

0
意外な話がたくさん。イリアスとオデュッセイアを読んだ人へのプレゼントみたいな本。2010/07/13

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