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内容説明
九〇年前のあの民家たちはいま、どうしているだろう―瀝青会は『日本の民家』に収められた四五件をさがして全国津々浦々、今日もアスファルトの上を行く。二〇〇〇日の旅が教えてくれたのは、うつろい、うつろわぬ、歴史の狭間にある民家・農山漁村・都市・人々の姿でした。
目次
林檎のなる土地へ 東北―山形県飽海郡遊佐町吹浦、岩手県紫波郡矢巾町、青森県北津軽郡板柳町
論考・民家における非田園的なるもの 今和次郎『日本の民家』再訪によせて
瀝青会結成前夜 今和次郎の残した見聞野帖のことなど
都市の水面 内郷村―神奈川県相模原市緑区寸沢嵐
郊外町の痕跡 甲州街道―甲州街道(東京都渋谷区初台‐世田谷区大原)、東京都新宿区大久保
民家の範疇 四国・山村篇―徳島県三好市西祖谷山村
瀝青会、海へ 四国・漁村篇―徳島県海部郡美波町、愛媛県松山市素鵞、高知県南国市大そね甲、高知県幡多郡上川口
生存の徴としての民家 伊豆大島―東京都大島町
小屋の発見 広島からの出雲の間で―広島県三次市小文町、島根県出雲市
「Bの家」の行方 秩父浦山―埼玉県秩父市浦山〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2022/04/06
たく
0
本家を読む前に読んでしまったが大変面白い。2014/06/05
いちはじめ
0
今和次郎の名著「日本の民家」に採取されていた民家は今どうなっているのか、現地を探り調査する、いわばアカデミックな「聖地巡礼」。2013/02/22
ftoku
0
今和次郎が90年ほど前に訪れスケッチした民家の数々を訪ね歩こうという企画。民家の変遷から家族の変遷だけでなく、地域や社会の変遷も見えてくる。ある意味ノンフィクション作品。面白かった。2012/06/18
onepei
0
こういう試みは好きです。2012/05/04