変貌する聖徳太子―日本人は聖徳太子をどのように信仰してきたか

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582469080
  • NDC分類 288.44
  • Cコード C0021

内容説明

高額紙幣の顔として知られる聖徳太子。かつて法隆寺が四天王寺と競いあい、親鸞と弟子たちによって、民衆に広められた“聖徳太子”への信心の世界を、伝記と絵画から解き明かす。

目次

序論 聖徳太子信仰を解き明かす
第1部 信仰の対象になった「聖徳太子」(聖徳太子信仰の基調―四天王寺と法隆寺;上宮王院と法隆寺僧行信―奈良時代前期における太子信仰の一面;聖徳太子慧思託生説と「『延暦僧録』「上宮皇太子菩薩伝」)
第2部 深化する聖徳太子信仰(聖徳太子霊場の形成―法隆寺・四天王寺と権門寺院;聖徳太子信仰と蝦夷;『四天王寺縁起』と「聖徳太子未来記」)
第3部 民衆へと広がる聖徳太子信仰の展開(聖徳太子の再生―律宗の太子信仰;専修念仏運動における親鸞の太子信仰―『皇太子聖徳奉讃』七十五首を中心の素材として;聖徳太子絵伝の世界―聖徳太子十四歳廃仏の場面から)

著者等紹介

吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
1955年、東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。専攻は日本古代史・日本仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Koning

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聖徳太子という存在が聖徳太子信仰の中で育まれた幻想的キャラクターという言われてみれば確かにって話なんだけど、もちろんそれだけで収まるほどつまんない話じゃなくて、この1冊で片鱗を見せてくれた感じ。基本は研究論文集的な本なのだけど、合間に挟まるコラムと序論で門外漢な私のような物にも何が重要なのか教えてくれているかのようでありがたい感じ。人文系もやればできるじゃん!とか酷いことを思ったのは内緒。2012/07/17

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