図説 台湾の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582411065
  • NDC分類 222.4
  • Cコード C0022

出版社内容情報

台湾人研究者が台湾の先史時代から現代までを一貫して記述した、本格的なビジュアル通史。日本語版刊行にあたり「戦後編」を増補。

目次

本篇 先史時代~1945年(誰の歴史か?;先史時代の台湾;先住民とオーストロネシア語族系;「美麗島」の出現 ほか)
戦後篇 ポストコロニアルの泥沼(二・二八事件;「白色テロ」の時代;党国教育;民主化運動)

著者等紹介

周婉窈[シュウエンヨウ]
1956年台湾嘉義県生まれ。国立台湾大学歴史学科で学士号(1978)、修士号(1981)を取得後、アメリカ・イエール大学で博士号(1991)を取得。1991‐93年、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学歴史学科で教鞭をとる。1994年に台湾に戻り、中央研究院台湾史研究所副研究員に就任、後に研究員(教授)となるが、2006年より国立台湾大学歴史学科教授。日本植民地統治期の研究を中心に、清代女性史、明清代の台湾史についても研究

濱島敦俊[ハマシマアツトシ]
1937年生まれ。東京大学東洋文化研究所助手、高知大学、北海道大学を経て、大阪大学大学院教授を2001年3月定年退官、同名誉教授。同年4月から、台湾国立大学の教授。専門は中国近世史

石川豪[イシカワタケシ]
1972年生まれ。2005年国立台湾大学大学院修士課程修了

中西美貴[ナカニシミキ]
1975年生まれ。2003年国立台湾大学大学院修士課程修了、2005年より京都大学人間・環境学研究科博士課程に在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とんこつ

6
文字を持たない原住民たちの時代→オランダ支配→漢人の入植→日本統治時代→外省人の入植→戒厳令時代→現代、と台湾の一連の歴史を、台湾人研究者が綴った一冊。戒厳令時代は、自分たちこそが中国を引き継ぐ本家本元であるという言説が強かったため、「台湾(人)とは何か」という問いを立てることすらできなかったという。著者自身も米で博士号を取得している。幾重にもかさなる複雑なアイデンティティをどのように昇華していくのか、そして原住民時代の記憶とどう向き合っていくのか、今後の台湾を考えるうえで参考にしておきたい一冊。2021/04/16

及川まゆみ

2
霧社事件の箇所のみ読む。2015/08/05

kino

1
台湾本2冊目。図書館で借りたのですが、非常に良かったので、増補版を購入することにしました。255文字じゃ語れないくらい興味深い。 中国語らしい文体も感じられ、著者のバイアスが適度にかかり、学術的な視点も失わず、公平な本だと思います。著者は1956年生の台湾人。1997年に中国語版刊行、このときは1945年までの記述のみでした。2007年に日本語版が刊行されるにあたって、戦後編を書き加えたとのこと。いい仕事しますね、さすが平凡社。 「台湾人は100年来自己の歴史を学べなかった」という言葉がずしりとくる。2017/09/17

bitotakeshi

1
歴史書としては感情的すぎる。当然誰かが歴史について語るとき、完全な客観性というのは担保されないわけだが、中立性はきっちりと示さなければ傾聴に値しないものとなってしまう。本書は、弱者の側に立ちすぎているように感じる。ただ、単に歴史だけに留まらず、台湾人の世代間による歴史認識のズレについても鋭く言及している辺りは慧眼である。日本との関係性にも多分に触れており、これを読めば台湾が真に"親日"であるのか見えてくる。2015/12/04

ふうこ

1
日本が50年統治していた台湾ですが、もっと詳しく知りたいと思って読んでみました。いろんな国に統治された台湾ですが、日本時代はまだ記憶に生々しく読んで辛い部分もありました。著者の序文に、日本が台湾を統治したことを日本人が知らないことに驚いたと書かれていました。日本人にとっては、辛い近現代史ですが知る必要があると思います。辛い過去を乗り越えて、親日でいてくれる台湾の人々に感謝します。2014/07/18

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