双葉文庫
声なき蝉〈上〉―空也十番勝負 青春篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575668100
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



佐伯泰英[サエキ ヤスヒデ]
著・文・その他

内容説明

直心影流の達人坂崎磐音の嫡子空也は十六歳で武者修行の旅に出た。向かったのは他国者を受け入れない“異国”薩摩。そこに待ち受けるのは精霊棲まう山嶺と、国境を支配する無法集団の外城衆徒。空也は名を捨て、己に無言の行を課して薩摩国境を目指す。出会い、試練、宿敵との戦い…若武者の成長を描いた著者渾身の青春時代小説が登場。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

147
坂崎磐音シリーズが終わりましたが、その息子を主人公としたものがいよいよ始まりました。著者は磐音ほどながくっはしないようですが、十番勝負ということで少なくとも10巻以上にはなるのでしょう。最初は、口がきけないさまを装い薩摩示現流を学ぶために藩に潜入しようとします。それが題名にも示されているのでしょう。様々な敵が出てきてかなり楽しめそうです。2017/01/23

とし

78
空也十番勝負 青春篇「声なき蝉」上巻。磐音さんの息子空也磐音シリーズ登場人物総登場!ワクワクしつつ下巻へと。2017/01/26

tengen

67
家族と別れ武者修行に旅立った16の坂崎空也は 東郷示現流を学ぶため薩摩に向かった。 そして己の名も出目も全て捨て去るために口を利かぬ行を己に課した。 他国からの侵入を強く阻む薩摩の国境では容赦ない陰の者たちが立ちはだかる。 死闘の末、空也は滝壺に飲まれ、その死は江戸へと伝えられた。2017/01/15

またおやぢ

50
予定調和のごとく空也の物語が始まった。しかも死亡通知が届くところから始まるのが、なんとも佐伯氏らしくて微笑ましい。時代が違うし、磐音の息子である事も一理ではあろうが、何とも老成したティーンエージャーである空也。己を捨てる事です活路を見いだしていく…ことが、この物語の骨子なのは分かるし、作者の空也に対する並々ならぬ思い入れが随所に感じられるのは良いが、もう少し展開が早くても良いのではないかと思われる一冊。とか何とか言いつつも、速攻で読破し下巻を買っている小生がいるのも何と可笑しい。さて、下巻読みますかね。2017/02/08

はつばあば

46
この空也の話も上下一冊づつのレビューを書くつもりでいたのに、ハッと気が付いたら下巻も読了していました(^^;。 それだけ若い力に魅せられたのでしょう。上巻読み初めて数ページもいかないうちに空也の死の知らせが磐音の元に。薩摩と言う国の閉鎖的なことよ。一体何を隠して薩摩に入る者を殺めるのか・・。空也に親切にしただけで殺された3人の弔いの戦い。精霊の住まう山・・霧子が駆けつけた時はもう空也は滝つぼに落ちて・・。今はスマホ、少し前は☎その前は電報。頼りが届くのには相当な時間が。2022/03/22

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