双葉文庫<br> 仏果を得ず

個数:
電子版価格
¥660
  • 電書あり

双葉文庫
仏果を得ず

  • ウェブストアに13冊在庫がございます。(2024年04月25日 13時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575514445
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。以来、義太夫を極めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝をつかんでいく―。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kishikan

402
本のカバーをよく見ず、また「仏果」という意味も分からずに購入してしまったため、この本が文楽に関した小説だとは知りませんでした。文楽は見たことはありませんが、歌舞伎は何度か見ていますので、浄瑠璃や演目も含め興味深く読みました。それにしても、三浦さんの文楽という芸の奥深さを描く筆力には、素晴らしいものがあります。加えて、愛の成就と芸を極める困難さ、その狭間で揺れる主人公「健」の心を文楽の演目に重ねているところなんて、さすが!それに何よりこの小説を面白くしているのが、ミラちゃんのコマッチャくれた可愛さでしょう。2011/09/28

hiro

402
作者は二ヶ月に一度大阪へ文楽を見に行くとエッセイに書いているので、余程文楽が好きなのだと思っていたが、この本を読むと文楽に対する作者の思いが伝わってくる。主人公は就学旅行で文楽の虜になり大夫となったが、30歳を超えて芸と恋に悩む“青春?小説”。文楽の演目と主人公のリアルな恋と芸への悩みが重なりあい、それをクリアして主人公は成長していくところが、ここがこの小説の一番の見所。ただ文楽の知識があれば、より一層楽しめるだろう。また、大阪人としてもまったく、台詞の大阪弁は気にならなっかたところもしをんさん流石。2011/08/07

佐々陽太朗(K.Tsubota)

367
一流のものだけが一流を知る。一つのものを至上と思い定めて他のものは失っても仕方なしと覚悟する。そうしなければ到達できないほどの高み。それほどの高みがあることを知るのは、その高みに至る途上にあってなお上をめざす者だけなのだ。子供は自分の限界を知らない。いずれは死ぬ運命にあることを今は意識していない。しかし、大人は、それも道を究めようとする者ならばなおさら己の限界を知っている。残された時間があまりに短いことも。本当に富士山に登ろうと決めた者だけが富士の頂に立つことが出来る。散歩のついでに登った者はいない。2012/08/09

ゲンショウ

327
図書館より拝借、拝読。芸の道とは、厳しいものなのですね。正に、生きる事全てを肥やしにして、その芸を育てて行く…。ジョンレノン曰わく、人生とはその事を考えていない時の事。文楽とは、他人の人生を考え、咀嚼し、伝える事が生業。自分の人生を喰われても仕方無いのかも知れないですね…。そんな、白刃の様な生き様を人形と語りと三味線とに分解して見せる文楽と謂う芸能は、察しを是とする日本人ならではのものなのでしょうね。生身の人間には、とても耐えられない。大変、勉強になりました。2013/01/20

じぇりい

281
さすが三浦しをん。文楽?浄瑠璃と違うん?と言う程の知識もない私でも、興味深く、面白く読めた。そして伝統芸能の奥深さを知る。ライブで見たくなった。某市長さんにも、読んでいただきたい。2012/11/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3654028
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。