描くひと

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  • サイズ B5判/ページ数 272p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784575314922
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

生涯を漫画に捧げた「描くひと」の軌跡を、ここに。一九七〇年のデビュー以来、四七年の長きにわたって漫画を描き続けた、谷口ジロー。卓抜の画力を以て、ハードボイルド、格闘、山岳、SF、動物、はては散歩と、漫画のあらゆるジャンルを踏破したその業績は、今もなお光を失うことがない。本書は、谷口がフランスで受けた貴重なロングインタビューを軸にして、生前、交流の深かった人々の証言も交え、その足跡を辿るものである。

内容説明

一九七〇年のデビュー以来、四七年の長きにわたって漫画を描き続けた、谷口ジロー。卓抜の画力を以て、ハードボイルド、格闘、山岳、SF、動物、はては散歩と、漫画のあらゆるジャンルを踏破したその業績は今もなお光を失うことがない。本書は、谷口がフランスで受けた貴重なロングインタビューを軸にして、生前、交流の深かった人々の証言も交え、その足跡を辿るものである。

目次

谷口ジローが語る
谷口ジローを語る1(『事件屋稼業』と『「坊っちゃん」の時代』の頃(鼎談 関川夏央 佐藤俊行 鈴木明夫)
50ミリの標準レンズで、ありのままにものを捉える絵(談 大友克洋)
文学者の辿り着くような境地―谷口ジローの才能(談 池上遼一)
谷口さんについて考えると、なぜフジタのことを思い出すのか(ヤマザキマリ)
谷口ジローの「技法」に迫る(座談会 森薫+広木陽一郎+上杉忠弘+真柄耕一+染谷誠))
谷口ジローを語る2(飽きない「普通」の面白さ(久住昌之)
BDと漫画のあいだで(中条省平)
谷口作品は全部が特別。谷口ジローという、ひとつの大きなジャンル(対談 夢枕獏×寺田克也)
若き日の谷口を導いた、編集者(談 藤原徹)
谷口ジローが認めた漫画家(豊田徹也))
谷口ジローA to Z
歩くひと“川を遡る”

著者等紹介

ペータース,ブノワ[ペータース,ブノワ] [Peeters,Beno^it]
1956年、フランス・パリ生まれ。BD原作者、小説家、批評家。80年代から幼なじみのフランソワ・スクイテンとともに『闇の国々』シリーズを手掛け、バンド・デシネ原作者として活躍。BD以外にもエッセイ、評伝、映画、テレビ、ラジオドラマの制作など多岐にわたる活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

96
漫画家・谷口ジローさんの足跡を辿った本。原画が多数収録されていて、大判の本だけにとても読み応え、見応えのあるもので大満足。ハードボイルドから動物もの、散策ものまで画風の変遷が見られるし、生前インタビューでは若い頃からの拘りとか思いとか伝わってきた。まさに描くひとだったのだなあと少し感傷的な気持ちに。私が初めて読んだのは「サムライ・ノングラータ(原作・矢作俊彦)」でコミカルさのある格好よさが大好きな作品。「神々の山嶺」も夢中になって読んだが、本作でジローさんと獏さん、それぞれが語る裏話が読めて嬉しかった。2019/11/13

たまきら

39
フランス・アヌシーに滞在した時、地元の図書館に大量にコミックがありました。もちろん日本のマンガもたくさんあってびっくりしたんですが、その後ここではアニメフェスティバルをお城でやるのだと知りました。谷口ジローのマンガを愛する者としてはとても嬉しい気持ちと、なんだか日本ではそれほど知られていないことへのやるせなさとに二分された感じです。多くの人が寄稿していて大変読みごたえのある内容でした。初期の作品、それほど読んでいないので出会えたらいいなあ。2023/02/10

ぐうぐう

31
BD原作者であり批評家のブノワ・ペータースを聞き手にした2012年のロングインタビューを軸に、谷口と交流の深かった人々からの証言も交え、まさしく「描くひと」であった漫画家・谷口ジローを振り返る。ペータースは自身もBDに関わっているゆえに、谷口の技巧に関する質問を多くする一方、日本人からは決して出ないであろう問い、例えば「あなたは思慮深く、孤独を好む性格に思われます。あなたの人生で友情は大きな意味を持ちますか?」といった谷口の内面に深く踏み込むことにもためらいはない。(つづく)2019/10/07

booklight

28
懐かしい。『餓狼伝』『神々の頂』は楽しんだし、『孤独のグルメ』は再読して、谷口ジローテイストを思い出した。原作者のせいかややこしかったり、つげ義春の影響もでて異邦感があったり。魅力をシンプルにしたドラマが人気なのもよくわかる。『坊ちゃんの時代』もなるほど。坂本龍一が『日本の10万人に売るよりも世界の10万人に売ったほうが自分らしさを保てる』というようなことを言っていたが、フランスで読者を見つけたのは双方にとってよかった。いつもニコニコしているけど、新しい漫画に貪欲なのもなんかいい。なにか読んでみようかな。2023/06/03

泉を乱す

8
谷口ジロー読むとゆとりができる。昔の劇画時代について全く知らなかった。彼の絵の変化はあっても信念はブレない2020/02/03

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