よるのばけもの

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575240078
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



住野よる[スミノ ヨル]
著・文・その他

内容説明

夜になると、僕は化け物になる。化け物になった僕は、夜の学校で、ひとりぼっちの少女と出会う―

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1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

702
住野よるの、3作目です。頁数も少なく、読み易いので一気読みです。本作は、ジュニアハイスクールいじめファンタジーといった感じでしょうか?中学生の感性と大分ジェネレーションギャップがあるせいか解りませんが、3作の中では、一番評価出来ませんでした。今後、著者はどういう作品を書いていくのでしょうか?2016/12/25

遥かなる想い

615
舞台は夜の学校である。 ばけものの僕が 矢野さつきと過ごす夜休みは 何かに開放されたようで、伸び伸びと 過ごせる時間帯である.. だが 本物語は不気味である.. 対象的に 淡々と進む 学校の昼の陰湿ないじめのの風景が怖い..何が化け物で何が本当は 怖いのかをゆっくり伝えてくれる、お話だった。2017/03/08

つるちゃん0719

505
住野さんの3冊目の本。作品は、子どもにとって非常に重いテーマが題材、昨今の中学生が主人公の物語を書くと、避けることができない事柄が「いじめ」の問題。今回はその「いじめ」をテーマにして、“よるのばけもの”に変身した主人公あっちーと夜に教室で「夜休み」をしているさつきが交流する夜の教室さつきがクラスの全員からいじめを受けている昼の教室シーンを交互に描くことによって、次第に変化していくあっちーが描かれており、そのあっちーの変化によって色々と「いじめ」についてを改めて考えさせられた作品でした。2017/08/20

だんじろー

462
昼間(生徒)の「俺」と夜間(怪物)の「僕」の使い分けで、作者のセンスが感じられる(普通なら化け物が「俺」と呼びそうだが)。やはり只者ではない。陰湿ないじめが繰り返されても、矢野がなぜニンマリ笑うのか、その意味に気づかされた時、途轍もなく哀しくなった。“暗黙のルール”から逸脱しないよう、毎日神経をすり減らしている主人公の痛みも、嫌というほど伝わってくる。決して大人に期待することなく、常に「はけ口」を求めてやまない残酷な生徒たち。主人公の最後の“勇気”が、一条の光になればいい。2017/01/03

寂しがり屋の狼さん

412
「難しいことはいい、生き延びなさい。大人になったらちょっとは自由になれる」能登先生の この言葉が胸にささりました。

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