内容説明
「日本は道路王国で、もう高速道路なんて必要ない」「公共事業は、国の『借金』を膨らませるだけで、税金の無駄使いだ」。こんな言説をよく耳にする。しかし、それは全くの「デマ」に過ぎない。じつは日本は、先進諸外国に比してはるかに「インフラ後進国」であり、さらに、インフラ投資は地方を甦らせる最短の道なのである。今こそ、これまでの常識を「超」えて、景気停滞や人口減少を解決するための「超インフラ論」を力強く推し進めていかなければならない―。「大阪都構想」反対派急先鋒として注目を集めた著者による、渾身の最新刊。
目次
第1部 超インフラ論―総論(既成概念を超えた「超インフラ論」;日本はもはや「後進国」である;インフラこそが「成長」の礎;「アベノミクス投資プラン」が成長と財政再建をもたらす)
第2部 超インフラ論―具体論(なぜインフラで地方は再生するのか;「東京一極集中」を終わらせる「大大阪構想」―四国・北陸・山陰と関西を一気に発展させる国家プロジェクト;地方を甦らせる「四大交流圏」形成構想―「太平洋ベルト」集中構造からの脱却;地域の絆を強める「ソフト・インフラ」を育む;「アベノミクス投資プラン」の策定を)
著者等紹介
藤井聡[フジイサトシ]
1968年奈良県生まれ。京都大学工学部卒、同大学院工学研究科修士課程修了後、同大学助手、スウェーデン・イエテボリ大学心理学科客員研究員、東京工業大学助教授、教授を経て、2009年より京都大学教授。専門は公共政策論、都市社会学。同大学院工学研究科教授。内閣官房参与(防災・減災ニューディール)。表現者塾(発言者塾・西部邁塾長)元塾生。03年土木学会論文賞、05年日本行動計量学会林知己夫賞、06年「表現者」奨励賞、07年文部科学大臣表彰・若手科学者賞、09年日本社会心理学会奨励論文賞、同年度日本学術振興会賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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