出版社内容情報
いかにもやさしく、思いやりがあるようで、実は自己中心的欲求を通そうとする人――そんな「冷たい人」と決別し、幸せに生きる道を示す。
【著者紹介】
早稲田大学名誉教授
内容説明
必要でない物と人を捨てる。無理をしている自分に気づく。仮面をつけて生きてきた過去を消化する。見失った自分の本性を探す。…世の中には、本当のやさしさと偽りのやさしさがある。あなたが幸せになるために必要なのは、「本当のやさしさ」である。
目次
第1章 なぜやさしくなれないのか
第2章 やさしさへの道しるべ
第3章 本当のやさしさ・偽りのやさしさ
第4章 甘えの超克
第5章 自分と向き合う
第6章 やさしさは幸せの源
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学客員研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」レギュラーパーソナリティー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
69
人類を愛することは簡単だが、隣人を愛することは難しい。素晴らしい一冊であった。加藤諦三氏最近立て続けに読んでいるがどれも興味深く面白い。2019/06/19
かいてぃ〜
30
書いてあることが全然やさしくない。(苦笑)やさしい人になるには、自分の有体を受け入れること。過去の自分に囚われないこと。自分に余裕がないと人にやさしくできないので「ま、いいか」って素直に言える人になりたいな。6歳の息子にも、「やさしい人になれたら素敵な人になれるよ!」とお風呂の中で囁き作戦始めました。彼はスーパーヒーローになりたいらしく、「スーパーヒーローは『まずは』やさしい心を持っていないとね!やさしくないと困って居る人が分からないでしょ?」と言ってその気にさせています。2019/04/19
テツ
25
他人の創り上げた価値観で自分を評価しているうちは絶対に幸福になどなれない。自身の評価も承認も他人を経由することなく自分だけで行わなければならないし、そうすることにより人は自分自身を創り上げ、強さと優しさを身につけていく。神経症的な大人として生きていたら他の存在に対して優しく接するなんてできないからな。まず自身の幸福とやりたいことの形をきちんと見出し自分を確立しなければならない。その先にようやく「やさしい人」になるという余裕が生まれてくる。2021/11/06
はるき
24
内容はあんまり優しくない。人間の深層心理を探る禅問答みたいだ。2016/12/26
左端の美人
22
なんだか定期的に買ってしまう加藤さんの本。わたし自分がやさしい性格だと思っていたけど、実は好かれたくて、愛がほしくて執着していただけだったように思います。ヒナギクの話を覚えておきたい。「にもかかわらず」幸せなヒナギクで在りたい!競争とは、自分の夢に向かって走ること。子供は正義で育たない、やさしさで育つ。自我が確立しているとは、「悔しい」という感情に飲み込まれないことである。人は深刻な劣等感を持つと、幸せになりたいという欲求より優越したいという欲求のほうが強くなってしまう。……気をつけたい。2016/08/02