学名の秘密―生き物はどのように名付けられるか

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学名の秘密―生き物はどのように名付けられるか

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  • サイズ 46判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562058952
  • NDC分類 460.34
  • Cコード C0098

出版社内容情報

デビッド・ボウイのクモ、イチローのハチ、といった生き物の学名がある。生物はどのように分類され、名前を付けられるのか。学名を付けることの意味や、新種の命名権の売買まで、名付けにまつわる逸話で綴る科学エッセイ。

内容説明

ダーウィンのフジツボ、デヴィッド・ボウイのクモ、マルフォイのハチ―生き物はなぜ学名を名付けられる必要があるのか。どのようにして名付けるのか。命名の決まりから命名権の売買まで、種の発見と名付けにまつわる物語。

目次

キツネザルの名前
なぜ名前が必要なのか
学名のつけ方
レンギョウ、モクレン、名前に含まれた名前
ゲイリー・ラーソンのシラミ
マリア・シビラ・メーリアンと、博物学の変遷
デヴィッド・ボウイのクモ、ビヨンセのアブ、フランク・ザッパのクラゲ
スプルリンギア―忘れられる運命だった男から命名されたカタツムリ
悪人の名前
リチャード・スプルースと苔類への愛
自己愛あふれる名前
不適切な命名?―ロベルト・フォン・ベーリングのゴリラとダイアン・フォッシーのメガネザル
賛辞ではないもの―侮辱的命名の誘惑
チャールズ・ダーウィンの入り組んだ土手
ラテン語名に込められた愛
見えない先住民
ハリー・ポッターと種の名前
マージョリー・コートニー=ラティマーと、時の深淵から現れた魚
名前売ります
メイベル・アレクサンダーの名を負う昆虫
エピローグ マダム・ベルテのネズミキツネザル

著者等紹介

ハード,スティーヴン・B.[ハード,スティーヴンB.] [Heard,Stephen B.]
カナダのニュー・ブランズウィック大学生物学教授。現在の主な研究テーマは植物と昆虫の関係性と、あらたな生物多様性の進化

上京恵[カミギョウメグミ]
英米文学翻訳家。2004年より書籍翻訳に携わり、小説、ノンフィクションなど訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

27
科学において「名無し」は許されない。神羅万象、見つかったものはなんらかの学名がつくが、古今限らず適当なものが少なくない、と。膨大な研究や先見の明など、功績のある発見者の名の由来がメインだが、のちにクソみたいな人格が発覚された後だと、なんとも都合が悪い。現代は発見者の趣味や時流に合った、タレントやロックスター、バラエティー番組、ファッション、果ては悪名の最たるヒトラーを冠するものもある。その手の流行で消えた、また価値観にそぐわない、言葉狩りや存在そのもの書き換えの風に倣うのは、著者も否定的だし、自分も同感。2022/12/31

みつ

11
生物の種ごとに名付けられる学名。現在その数は150万にも及ぶとか(p27)。分類上の上位概念である属との関係ではヒトは1属1種(他は絶滅。p22)であるが、甲虫のある属には3,000種以上があるという(p27)。冒頭付近のこれらの記述は興味深いが、その先は事実の羅列で、正直のところ頭に入っていかない。イヌはあれだけ「多種多様」なのになぜひとつの種なのか。新種発見が上位概念の「目・科・属」に与える影響は? リンネ以降命名法は分類法も強く関わるため、この点をしっかり押さえたうえで、個々の事例を知りたかった。2021/04/05

mawaji

8
学名の背後にある多くの物語を通して窺い知ることができる科学の風土や科学者の個性はとても人間味溢れるものであることが実感できました。キャロル・キサク・ヨーン「自然を名づける」はちょっと哲学書っぽいところもあったように思いましたが、本書はアノプタルムス・ヒトレリから大切なことを学び、分類学の父リンネの闇の部分を知り、どのエピソードも興味深く面白く読みました。リチャード・スプルースの苔に対する愛情は科学者の真の姿を見るようで感動的ですらあります。メイベル・アレクサンダーのハナアブの挿絵はアブに見えないのですが…2021/05/14

マイアミ

6
★★★ 生物学の本と思いきや、どちらかと言えば社会学的な本でどのように学名が名付けられたのかを紐解いている一冊。中でも最も名前として登場するのはダーウィンで、彼は生物界のスーパースターなのだなと改めて感じさせらせた。ダーウィンにちなんだ学名は330近くもあり、また名付けられた生物種も多様だという。他にも生物学者やその妻や夫、そして政治家やミュージシャンなどの著名人にちなんだ学名が出てきて飽きることなく最後まで読めた。日本人に馴染みがある人物ではプロ野球選手のイチローで、学名になっていたのが少し誇らしい。2021/04/17

志村真幸

2
 学名にしばしば見られる「献名」をテーマとした読みものだ。献名とは、その新種を発見した人物の名前を学名に組みこむことをさすが、かならずしも発見者だけではなく、探検家や政治家や芸能人など、さまざまなケースが見られる。  本書は、そうした珍しい献名、おかしな献名をあげつらって並べたもの。なぜそのような学名が付いたのかを、おもしろおかしく語るというスタンスだ。正直、あまり趣味がいいとは思えなかった。  また、時代錯誤的な批判があちこちで披露されており、首をかしげさせられる。2023/03/31

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