出版社内容情報
アイスクリームの歴史は、多くの努力といくつかの素敵な偶然で出来ている。
「超ぜいたく品」から大量消費社会に至るまで、コーンの誕生と影響力、
ソーダやケーキとの高度な合体…
誰も知らないトリビア満載の楽しい本。
内容説明
アイスクリームの歴史は、多くの努力といくつかの素敵な偶然で出来ている。「超ぜいたく品」から大量消費社会に至るまで、コーンの誕生と影響力、ソーダやケーキとの高度な合体…誰も知らないアイスクリームのトリビアが満載された楽しい本。
目次
序章 みんながアイスを愛してる
第１章 アイスクリーム草創期
第２章 旧世界と新世界で
第３章 大衆化するアイスクリーム
第４章 アイスクリームの黄金時代
第５章 コーン・アイスクリームの誕生
第６章 大量生産の時代
第７章 新たなアイスクリームを求めて
著者等紹介
ワイス，ローラ［ワイス，ローラ］［Ｗｅｉｓｓ，Ｌａｕｒａ Ｂ．］
ニューヨーク大学ジャーナリズム研究所非常勤教授。食、旅行、ライフスタイルを専門とするフリーライターとして、「ニューヨークタイムズ」「ニューヨーク・デイリーニューズ」や「タイム」誌などに寄稿している。米国議会機関誌の記者としても活動。２００９年から２年間、ザガットサーベイのレストランガイドブックの編者を務めた。食に関する様々な情報を提供するウェブサイトの運営も手がけている
竹田円［タケダマドカ］
東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻はスラヴ文学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
116
暑い夏には冷たいアイスクリームが食べたくなる。これはもう人間の本能だと思うが、それが叶うのは皇帝か貴族だけという時代が長く続いた。フランスとイタリアで職人が築いた伝統の氷菓を市民の口に入るように普及させたのが、アメリカのビジネスマン達。今ではレトロな響きがするソーダファウンテン、アイスクリームパーラー。バニラを超えるフレーバー作りに挫折したレストラン王。代わって登場した二人の男は1953年、1カ月毎日違う味を創る事に成功し店名を「31」とつけた。『好き』を極めて成功した人々のハッピーなビジネス歴史物語。2016/07/20
はるき
34
今は世界中どこでも食べられるアイスクリーム。長い長い歴史があります。王侯貴族の特権から庶民の食卓に登るまでの歴史をザックリ振り返る美味しい…楽しいできでした。2017/04/22
ゲオルギオ・ハーン
27
アイスクリームの誕生、現在のような多様なバリエーションが生み出された経緯、どのような人たちが売買していたかをまとめた一冊。中心地になっているのはヨーロッパ(主にイギリスとイタリア)とアメリカでそれぞれ発展の仕方が異なるのは面白い。イタリアでは長くジェラートは郷土料理的な位置付けにあり、町ごとにいるジェラート職人たちが一子相伝の製法を持っていたという。一方、イギリスやアメリカは機械を利用して職人でなくてもたくさん作れる方向を目指した。技術面からの解説を削いでいるのが少し残念。2022/12/09
白義
23
かつては富裕層にしか振る舞われなかった贅沢なお菓子の典型だった氷菓、アイスクリーム。それが今のように大衆が当たり前のように食べられるまでの歴史を辿った一冊。氷菓自体は古代からあり、料理としては唐が起源と言われているが、本書では1692年にイタリアで考案されたミルクソルベットを現代のアイスクリームの祖とした上で、大衆社会の進展とともにアメリカを中心に大量普及した様は人間のアイスクリームへの強烈な欲望を感じる。クリームソーダやコーンアイスなど新形式のアイスが次なる流行を生む歴史の流れなど見ていて実に楽しい一冊2019/03/06
こぽぞう☆
23
私は元来理系なので、数字が出てくると意識せずに頭の中出て足したり引いたりしてしまう。この本、算数的には間違いすごく多い。また、原著なのか翻訳の際なのか校正の時なのか間違いがやはりある気が。とはいえ、アイスクリームの魅力はたっぷり伝わった。食べたい！2017/04/18
