出版社内容情報
キリスト教における数多くの祭りや儀礼について、ケルトの神話と信仰をどのように利用し、中世特有の神話を創りあげたかというプロセスを明らかにする。
内容説明
カルナヴァルという風習に注目し、中世キリスト教社会の神話がどのようなものだったかを明らかにする。四旬節前の、よく知られたカルナヴァルだけではなく、ケルトの暦で年に8回ある季節の変わり目の祭りをそれぞれ取り上げ、特徴的な風習と、その背景にある神話との関係を明らかにしていく。
目次
第1章 カルナヴァル、その語源の謎
第2章 サウィン祭一一月一日
第3章 クラスマスと「一二夜」
第4章 インボルク祭二月一日
第5章 復活祭の通過
第6章 ベルティネ祭五月一日
第7章 聖ヨハネ祭
第8章 ルグナサド祭八月一日
第9章 ガルガン山上の聖ミシェル
著者等紹介
ヴァルテール,フィリップ[ヴァルテール,フィリップ][Walter,Philippe]
1952年、フランス・モゼル県メッスに生まれる。1990年からグルノーブル第三大学教授、現在にいたる。1999年から同大学想像世界研究所所長。専攻は中世フランス文学・比較神話学。中世から現代までのヨーロッパの神話伝承・フォークロアに通じ、中世の物語作品(特に「アーサー王物語」)や聖人伝の神話学的分析に取り組んでいる
渡邉浩司[ワタナベコウジ]
名古屋大学大学院文学研究科博士課程(仏文学)満期退学。フランス・グルノーブル第三大学大学院に学ぶ。文学博士(課程博士)。中央大学経済学部教授。専攻は中世フランス文学
渡邉裕美子[ワタナベユミコ]
愛知県立大学外国語学部フランス科卒業。名古屋大学大学院文学研究科修士課程(仏文学)修了、同博士課程中退。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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