出版社内容情報
多文化社会における教育の役割とは
本書は、複数のエスニック・グループが共存する多言語・多文化の文脈のなかで、教育がどのような役割を果たすのかを規定し、分析し、再定義を試みる。
異文化間研究は何を課題として議論を進めてきたのか。第一部では、研究の出発点となる文化の定義からはじまり、その方法論を哲学、社会学、文化人類学、社会心理学の観点から検討する。第二部では、フランスの学校教育ならびに国外へ向けた教育活動を扱う。移民の子どもを受け入れてきたフランスの学校では、多様性にどう対応してきたのか。
著者は大学での教育研究活動のほか、ユネスコや経済協力開発機構、欧州評議会の専門委員を務める。外国語としてのフランス語教育、異文化間教育、移民教育に貢献し、フランス政府から教育功労賞シュヴァリエ、オフィシエ、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章する。
内容説明
本書は、複数のエスニック・グループが共存する多言語・多文化の文脈のなかで、教育が果たす役割を規定・分析し、再定義を試みる。第一部では、異文化間研究が何を研究課題として議論を進めてきたか、哲学・社会学・文化人類学・社会心理学などの観点から考察し、第二部では、フランスにおける課題を扱う。
目次
序論
第1部 課題と論争(文化の諸相;多文化主義への疑問;異文化間主義の捉え方)
第2部 異文化間教育(教育学における多元主義の傷跡;一連の異文化間性)
結論 多様性を目指す人文主義に向けて
著者等紹介
アブダラ=プレッツェイユ,マルティーヌ[アブダラプレッツェイユ,マルティーヌ] [Abdallah‐Pretceille,Martine]
パリ第8大学名誉教授、教育学、外国語としてのフランス語教育。1980年代から異文化間教育の研究を進め、この分野の第一人者。教育功労章シュヴァリエ(1984年)、オフィシエ(1999年)、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ(2009年)受章
西山教行[ニシヤマノリユキ]
1961年東京生まれ。京都大学人間・環境学研究科教授。言語教育学、言語政策、フランス語教育学、フランコフォニー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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