出版社内容情報
いつかローマは滅亡するのか?
紀元3世紀以降、気候・人口・政治・経済・宗教などの危機によって、ローマ帝国は衰退した。しかし、その文明が消滅したわけではない。「ローマは中世ヨーロッパの形成に絶えずつきまとい、その後の世紀においても、ヨーロッパに実に生き生きとした刻印を残し、芸術、文学、法、政治制度を介して、次から次へと生き返ったといっても過言ではないだろう」(「序文」より)。
著者は、古代ローマ史についての多くの論考を著すほか、編集者・文芸批評家・辞典編纂者としても活動をしている。また、フランス作家協会文学賞大賞を受賞した作家でもある。
本書は、文明は「歴史の苦難や破局を乗り越えて存続するもの」という見地から、ヨーロッパに刻印を残し続ける「ローマ」を描き出す。
内容説明
紀元三世紀以降、気候・人口・政治・経済・宗教などの危機によって、ローマ帝国は衰退した。しかし、その文明は消滅したわけではない。本書は、文明は「歴史の苦難や破局を乗り越えて存続するもの」という見地から、ヨーロッパに刻印を残し続ける「ローマ」を描き出す。
目次
第1章 前触れ
第2章 危機の世紀
第3章 脅威にさらされる帝国
第4章 新しいローマ
第5章 ローマ帝国からキリスト教帝国へ
第6章 ポスト・ローマ時代のロマニテ
第7章 すべての道はローマに通ず
結語 いつかローマは滅亡するのか?
著者等紹介
シュミット,ジョエル[シュミット,ジョエル] [Schmidt,Jo¨el]
1937年生まれ。歴史家、作家、文芸批評家。ソルボンヌ大学で歴史学と地理学で学士号を取得。古代ローマ史について多くの論考を著す一方で、作家としては、『Un cri pour deux』でフランス作家協会文学賞大賞を受賞
西村昌洋[ニシムラマサヒロ]
神戸大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科修士課程修了、京都大学博士(Ph.D.)、西洋史学専攻。現在、龍谷大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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