出版社内容情報
生物試料収集および貯蔵を進める組織の現状を欧州中心に解説。個人情報の倫理的正当性や所有権など、解決すべき問題点を検証する。
内容説明
人間の生物試料とデータを収集・貯蔵する組織について紹介。設立の背景、歴史から世界規模での動き、その意義までを解説。試料やデータの使用については、倫理的正当性や所有権など、難しい問題もある。今後ますます重要性を増すと思われる先端医療組織の概説書。
目次
第1部 収集するとは、どういう意味か―バイオバンクの歴史的、科学的、経済的および法律的な文脈(生き物を収集する、それは古典的な活動;バイオバンク、それは現代社会の鏡;科学的および法律的な状況)
第2部 倫理的制約(同意;秘密性)
第3部 だれがコレクションの所有者か、だれがそれにアクセスできるか(所有権―適切な問い、部分的な回答;バイオバンクへのアクセス―決定的な問題、現場での熟考)
第4部 市場と公衆衛生のあいだのバイオバンク(研究に由来する革新はだれに利益をもたらすか;バイオバンク、市場と連帯のあいだで)
著者等紹介
桃木暁子[モモキアキコ]
東北大学理学部生物学科卒業。フランス系企業勤務ののち、京都大学理学部研修員、総合地球環境学研究所准教授などをへて、現在、京都精華大学非常勤講師。サイエンス翻訳者としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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