ジャック・デリダ講義録
獣と主権者〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 448,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784560098011
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

多種多様な動物をとりあげながら、獣と主権者の古典的対立を脱構築的に読みかえる。著者晩年の政治=哲学的思索の白眉。

狼、狐、獅子、子羊、蛇、鷲……多種多様な動物をとりあげながら、獣と主権者の古典的対立を脱構築的に読みかえ、伝統的な規定を問いなおしてゆく。著者晩年の政治=哲学的思索の白眉。

【著者紹介】
1930~2004年。アルジェリア生まれ。フランスの哲学者。著書に「エクリチュールと差異」など。

内容説明

狼、狐、獅子、子羊、蛇、鷲…多種多様な動物をとりあげながら、獣と主権者の古典的対立を脱構築的に読みかえ、主権概念の伝統的な規定を問いなおしてゆく。著者晩年の政治‐哲学的思索の白眉。

著者等紹介

西山雄二[ニシヤマユウジ]
1971年生まれ。首都大学東京人文科学研究科准教授。2007年、一橋大学言語社会研究科博士課程修了。東京大学特任講師を経て現職。フランス思想専攻

郷原佳以[ゴウハラカイ]
1975年生まれ。関東学院大学准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。パリ第7大学博士課程修了。フランス文学専攻

亀井大輔[カメイダイスケ]
1973年生まれ。立命館大学文学部准教授。立命館大学大学院文学研究科西洋哲学専攻博士後期課程修了。哲学専攻

佐藤朋子[サトウトモコ]
1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教務補佐員、関東学院大学他非常勤講師。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。パリ第7大学博士課程修了。精神分析史、現代フランス思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みみみんみみすてぃ

8
★五つ。これは去年のうちに読んだ。圧倒的なテーマ、何せ「獣と主権者」だ。が、このことは、中沢新一が同じ2000年初期の頃、大著『カイエ・ソバージュ』で企てた中でもとりわけ画期的な『熊と王』のタイトルそっくりではないか。もちろん、理路は違うし、デリダの視点の方が複雑かつ晦渋だ。でも、講義録ならではの或る種の分かりやすさというか、デリダが単行本にする前のいろいろな議論をしたためているのが読み進んでいくと同時進行で楽しめて、本当に面白い。「Ⅰ」で参照される哲学者や文学者は実に多岐にわたる。2016/02/06

ぷほは

2
くそ面白かった。狼の系譜学を中心とする獣たちの奔放なイメージの乱立にくらくらする。単純な知識として、「人間は人間にとっての狼」というホッブズ由来の言葉が、プラウトゥスの古代ローマ喜劇の言葉であるということを知らなかったし、ルソーが「偏屈もの」(=人狼[loup garou])と言う時、それが英訳されると「アウトロー」になる、といった言語と時空のパノラマだけでも十分勉強になる。読まず嫌いしていたが、この教育的配慮に満ちたデリダとは仲良くなれそうだ。アガンベン『ホモ・サケル』への根底的批判にも膝を打たされた。2015/11/09

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