ボリショイ秘史―帝政期から現代までのロシア・バレエ

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ボリショイ秘史―帝政期から現代までのロシア・バレエ

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  • サイズ 46判/ページ数 570p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560097960
  • NDC分類 769.38
  • Cコード C0073

出版社内容情報

国家と芸術のアマルガム

 「ロシアといえばバレエ、バレエといえばボリショイ」―ロシアをとりまくイメージが多様化した今日においても、このような常套句を想起する人は少なくないだろう。だが、いったいなぜ芸術の一ジャンルが、その一劇場が、国家を代表する存在にまでなりえたのだろうか。ボリショイの華麗な舞台裏で紡がれてきた、劇場、国家、人々をめぐる物語を繙くことで、この疑問に答えんとするのが本書である。
 たとえば、本書の導きの糸となる、劇場のバレエ監督であったセルゲイ・フィーリンが襲われた2013年の事件。世界のバレエ・ファンを騒然とさせたこの醜聞はしかし、「ひとつの恐ろしい突然変異というよりも、むしろボリショイの豊かで複雑な歴史の中になにがしかの先例がある」と著者はいう。そこから本書は、18世紀の劇場の前身にまで遡り、劇場内外の人間模様やスキャンダルという視点も盛り込んで、ボリショイの歴史を丹念かつ大胆に辿っていく。
 その物語を通して読者は同時に、国家を象徴するまでになった芸術機関であるボリショイ劇場のもつ凄み、鑑賞者をはるかな高みへといざなうその上演の崇高さ、それら魅力の秘密の一端を垣間見ることになるだろう。

内容説明

国家と芸術のアマルガム。世界中のバレエ・ファンを魅了するボリショイ・バレエ―その華麗な舞台裏で紡がれてきた、劇場、国家、そして人々をめぐる物語=歴史。プロコフィエフ研究の泰斗による、劇場の前史から現代までをたどる待望の本格的通史!

目次

第1章 いかさま魔術師
第2章 ナポレオンとそれ以後
第3章 稲妻のように俊敏に―エカテリーナ・サンコフスカヤのキャリア
第4章 帝国主義の時代
第5章 ボリシェヴィキ以後
第6章 検閲制度
第7章 私、マイヤ・プリセツカヤは…

著者等紹介

モリソン,サイモン[モリソン,サイモン] [Morrison,Simon]
1964年生まれ。プリンストン大学教授。専門はロシアとフランスを中心とする20世紀音楽。セルゲイ・プロコフィエフの研究で知られるほか、アーカイヴ調査を通じた歴史的な公演の復元にも取り組んでおり、2008年にはプロコフィエフ“ロメオとジュリエット”の1935年版の台本とスコアを復元している

赤尾雄人[アカオユウジン]
1960年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科(ロシア分科)卒業。同大学院総合文化研究科(比較文学比較文化)修士課程修了。1991年‐95年、2001年‐04年、2009年‐15年、モスクワ在住

加藤裕理[カトウユリ]
1985年埼玉生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業、英クイーン・マーガレット大学アートマネジメントMBAコース修了。2008年文部科学省入省、現在は日露交流等を担当。2012年‐16年文化庁、2016年‐18年世界知的所有権機関勤務

斎藤慶子[サイトウケイコ]
1983年神奈川生まれ。リムスキー=コルサコフ記念サンクト・ペテルブルク国立音楽院舞踊学部歴史・批評学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程人文科学専攻ロシア語ロシア文化コース研究指導修了による退学。文学博士(早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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古本虫がさまよう

5
亡命バレリーナのバリシニコフも登場。彼はボリショイ劇場の過去と現在、舞台の表と裏の出来事を「終わることのない醜悪なヴォードヴィル」と譬えた。ボリショイといえば、マイヤ・プリセツカヤの名前が浮かぶ。彼女の自伝『闘う白鳥』は秀作。当然のことながら、『ボリショイ秘史   帝政期から現代までのロシア・バレエ 』でも彼女は登場している。「第七章」で、彼女の生涯は詳述されている。彼女の父はスターリン時代に粛清され、母は収容所送りになり叔母に引き取られた……。才能があったおかげで生き延びたといえようか。それにしても…。2021/05/27

茅野

0
長いが、読み易いのでサクサク読める、研究書というよりノンフィクション史伝。些細な登場人物にも皆生没年が記されていて有難い。2023/05/22

みかん

0
文体に慣れていったん軌道に乗れると良いエンタメだな〜と思いながら読めるのだが、いかんせん文体の癖が強い。そして本当に密度の高いドキュメンタリーでありつつ、あくまでも西側の人間から見たロシアであることは認識して読むのが吉かも。いわゆる「ボリショイ」っぽいソ連臭の強い作品たちを、また違う観点で見ることになりそうね2022/05/08

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