内容説明
なぜラファエッロの“サン・シストの聖母”の二人の天使は、憂鬱そうなふくれっ面をしているのか?なぜ“モナリザ”の背後の原初的風景のなかに、人工的な橋があるのか?推理小説を読むように明かされていく、絵本の細部(ディテール)、絵画のナゾ。
目次
好きな絵
“モナリザ”
言葉によらない思考としての絵画
遠近法の発明
遠近法と受胎告知
聖母マリアはあらゆる尺度をのがれる
ヒッチハイカーの大天使
画家の秘密
ゲームの規則
レオナルド・ダ・ヴィンチの遠近法〔ほか〕
著者等紹介
アラス,ダニエル[アラス,ダニエル][Arasse,Daniel]
1944~2003。イタリア・ルネサンスを専門とする美術史家。ユベール・ダミッシュやディディ=ユベルマンとならび、フランスにおける新しい美術史学の旗手として活躍するが、2003年12月に惜しくも他界
吉田典子[ヨシダノリコ]
京都大学大学院文学研究科博士課程修了。神戸大学国際文化学部教授。専門は十九世紀フランスの文学・社会文化史・視覚文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。