出版社内容情報
すべてのものに神宿る-自然との共生に貫かれた北の民族の清廉な食文化。道内各地の古老を語り部に、今、ここに再現。山野草、魚介、鳥獣-自然の恵みを生かしきるアイヌ民族の食の英知をまとめた初めての本。
内容説明
すべてのものに神宿る。古老たちが語った清廉な食文化の全貌。
目次
静内地方の食―織田ステノさんの暮らしと食べもの 木の実一つ、草の葉1枚にいたるまで神々に感謝してつくる伝統の味
浦河地方の食―浦川タレさんの暮らしと食べもの 鮭・ますを恵む川面に焼干しづくりの香ばしい煙が流れる
アイヌのいろいろな料理と加工―まつりを中心に
食素材の確保と加工・貯蔵―植物を中心に
ウエペケレ―アイヌの口承文芸 食べものについての物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
21
GK参考書。またじっくり読みたいけれど、とりあえずは本編理解の手助けに。結局アイヌのお酒は出てこなかったなぁ、残念。2022/08/28
熊猫
6
いろいろ、全く知らないのだなぁと。非常に興味深かった。巻末の聞き書も含めて、異文化を覗き見させてもらった。2016/12/18
vacavon
2
商品開発の参考として、レシピを期待して買った本。 しかし、レシピは1割程度に過ぎず、9割は昔のアイヌの生活など。 素晴らしい本だった。 自然と共に生きるアイヌの精神性を垣間見ることが出来る。 「一番怖いのは飢饉。病気は予防できる、戦は逃げられる。飢饉は広範囲で起こるため、逃げることも出来ない。」 生きるということにおいて、本当に大切なもの。 強欲な我々が忘れがちなもの。 この本を読んで思い出すことが出来ました。2010/07/03
みこ
1
アイヌの方から直接聞いた食文化についての様々な話し。アイヌは狩猟民族と思われがちだが、実際には採集や栽培によるものが食事の中心を占めており、必ずしも狩猟が全てではない。 いくつか自分で試してみたいとも思ったが、前提が「新鮮な鮭を外で乾燥させたもの」みたいなものが多かったのでなかなか再現は難しい…2022/02/27
鵞鳥
1
珪藻土は甘いのか・・・2022/01/21