内容説明
日本文化の基層は、照葉樹林文化ではなく、ヒトが生かされヒトが育んできた里地里山文化である。その3000年の歴史をたどり、東アジアにその源流を訪ねる。
目次
第1章 里地里山とは何か(里地里山の概観;里地里山と奥山との関係)
第2章 「里地里山文化」形成史(リス氷期と最終氷期―生態系の基層形成;縄文時代―里地里山の基層形成;弥生時代―里地里山の発祥;里地里山文化の展開)
第3章 里地里山の源流―東アジアの暮らしと生態系(長江支流漢江流域―野生トキが生息する陝西省洋県の暮らしと生態系;長江中下流域―日本と酷似する湖北省武漢市郊外の農村の暮らしと生態系;渡来人が出航した青島―山東省膠南市郊外の農村の暮らしと生態系;旧満州・遼東半島―近代化する遼寧省大連市郊外の農村の暮らしと生態系;韓国最南端、対岸は日本列島―麗水市郊外の農村の暮らしと生態系)
第4章 日本列島の暮らしと自然を支えた里地里山文化(里地里山文化の伝来と発展;里地里山文化の現代的展開に向けて)