内容説明
本書は、すでに80年を超える歴史を有する中国農村合作社制度の通史的研究に取り組み、その農業共同化機能および組織・企業形態の分析・解明を行うとともに、農村合作社制度変動の独自性やその特色を明らかにしたものである。農村合作社の現実的なあり方は、成員である農民や成立の背景となる農村事情に強く制約される。したがって、農村合作社に対する洞察を進めることは、中国農村に対する理解を深めることにもなるだろう。
目次
第1章 中国農村合作社制度研究への視点
第2章 民国期中国の農村合作社制度
第3章 土地改革・農業合作化期の農村合作社制度
第4章 人民公社期の農村合作社制度
第5章 農村社区合作経済組織
第6章 農村株式合作企業
第7章 供銷合作社
第8章 農村信用社
第9章 農民専業合作経済組織
第10章 改革開放期農村合作社制度の変動と課題
著者等紹介
河原昌一郎[カワハラショウイチロウ]
1955年兵庫県に生まれる。1978年東京大学法学部卒業。同年4月農林省(現農林水産省)入省。1995年~1998年在中国日本大使館参事官。1998年~2001年内閣外政審議室内閣審議官。2001年~2003年農林水産省協同組合検査部調整課長。2003年7月より農林水産政策研究所上席主任研究官。専門分野、中国の農業・農村問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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