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内容説明
ヒンドゥー教、家庭の台所に視点をすえ、日々の食生活を克明に描く。魚介類の東部、甘辛い味つけの西部、米料理の南部、肉の北部等々、実体験をもとに各地の代表的料理も紹介。
目次
第1章 インド料理東西南北
第2章 インド料理の神髄は家庭料理にあり
第3章 食材・香辛料の歴史と調理法
第4章 食と宗教の間で
第5章 台所の風景
第6章 食は神々とともに
第7章 グローバル化と食の変容
付章 台所用品と器具
著者等紹介
小磯千尋[コイソチヒロ]
1957年長野県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。プーナ大学文学部哲学科博士課程修了(Ph.D)。東海大学・亜細亜大学非常勤講師
小磯学[コイソマナブ]
1960年兵庫県生まれ。立教大学博士後期課程退学。プーナ大学デカン・カレッジ考古学部博士課程修了(Ph.D)。東海大学・神奈川大学・鎌倉女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
300
読む以前から予想されることだが、およそインドの大地のあの広大さと気候風土の多様さからしても、「インドの食文化」とひとくくりにはできそうもない。ヒマラヤの麓のアッサム、湿潤多雨のタミルナードゥ、砂漠のラジャスターン。しかも、宗教とジャーティによるそれぞれのタブー。だからこそインドは興味深いのだとも言える。今でこそ、本格的なカレーを食べられるようになったが、かつて日本でカレーといえば、インドのそれとは大きく異なるものであった。インドの食文化は実に奥深そうである。しかも、その神髄は家庭料理にこそあるらしいのだ。2023/05/26
Christena
5
インドは食文化もカオスだった。2015/04/04
茶坊主
3
どうにも「食」から離れられない。 カレー云々よりも、「浄」「不浄」「肉食か菜食か」が食の基準。ハラールフードもびっくりの厳格さ。 街角の店や商品には、菜食と肉食を見分ける印がついてる。調理は格上の仕事だが、他人の唾液のついた食器洗いは不浄な仕事。 伝統的な生活スタイルの家庭では、主婦は食事中は給仕に専念し、後で一人で残り物を食べる。 食というより、ヒンドゥー教のあり方にカルチャーショック。でも、日本のお彼岸に似たところや、アーユルヴェーダの考え方は、やっぱり東洋の考え方に共通してる。2018/09/06
Olga
2
インドというよりは、ヒンドゥー教の食文化といった印象だけれど(ムスリムやジャイナ教などにも多少は触れている)、面白かった。インドは(インドも?)家庭料理のほうが美味しそうだ。2020/09/05
shinka_bot
1
ややインド中西部バラモンの家での筆者の体験に基づく情報が多い。ただ、他の地域や文化層の情報もほどよく散りばめられており、この偏りもインドの広大さと文化の多層・多様さを思えば仕方がないのだな、と思わせられる。2022/02/20