内容説明
使えてこそ「ろんり」。楽しみながら、ろんりで世界が広がります。
目次
正しいか正しくないか、それが命題だ―ろんり、命題、真理値
真理表を書きたくない心理―真理表、NOT、AND、OR
変形の七つ道具―命題論理の7つの法則
明日は天気か、天気でないか―恒真命題と恒偽命題、矛盾法則と排中法則
「もし」は言わない約束では―ならば
命題だけがすべてじゃないさ―命題関数、すべての~、ある~
すべてを否定するのか―〓と〓の否定(ド・モルガンの法則)
集めりゃいいってもんじゃない―集合、空集合
集合にも論理がなくっちゃ―部分集合、共通部分と和集合
合わせれば全体になることもある―全体集合と補集合、直積集合、商集合
対応に追われています
返せるのは一対一のときだけ
著者等紹介
中内伸光[ナカウチノブミツ]
1981年、京都大学理学部卒業。1983年、大阪大学大学院理学研究科修士課程修了。現在、山口大学大学院理工学研究科准教授、博士(理学)。専門は微分幾何学、特に多様体上の変分問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イワトコナマズ
13
数学の基礎となる論理と集合についてふざけながら説明しています。わかりやすいというよりも、読んでいて飽きないように工夫されています。会話形式で書いてあるので、教科書よりは読みやすかったです。2016/04/25
Masahiro Oono
1
初学者向けに、命題論理、述語論理、集合、写像を順に解説した本。「集合」と「論理」の間に対応関係が成り立っていること(※)の説明が分かりやすい。同著者の『ろんりの練習帳』よりも、さらにやさしく感じたので、入門者が最初に読む一冊として良いと思う。もし読者がプログラマであれば、論理演算の知識をベースに問題なく本書を通読することができるだろう。 ※集合の法則は論理の法則に対応しており、一般の集合Aは、述語論理で学ぶ命題関数p(x)を用いて「A = { x | p(x) }」と書ける2019/06/28
Sleipnirie
1
まる ちょいちょい理解しにくいところがあるが、入門書としては最良の部類かと。 おやじギャグが結構入っていますが。 中身は、ろんり編「"ろんり"について・命題とは何か?〜ε−δ論法」、 集合編「集合とは何か?〜写像と濃度」2010/03/31
まっと
0
注釈のほうがおもしろかったな.さらっとやるにはいいかも.2013/07/06
hippos
0
平易な文章はいいのだけれど、注釈が多すぎて読みづらい。注釈には理解を深めるためのポイントが書いてある場合が多いので章単位ではなくページ下段に注釈を付与するほうがいいのでは?2011/04/18