内容説明
2008年ノーベル化学賞受賞!下村脩博士が発見した光るタンパク質の秘密を解き明かす。「光る生き物」から、がんや脳研究の応用までをやさしく語る。宮脇敦史博士のインタビューも収録。
目次
プロローグ 生命科学を導く星
第1部 光る生き物たち(光る生き物たち;どうやって光るの?ほか)
第2部 2008年度ノーベル化学賞受賞GFPの発見と改変の歴史(オワンクラゲの発光物質を求めて;チャルフィー博士とチェン博士の功績)
第3部 最先端の研究現場でのGFPの応用(がん研究におけるGFPの活躍;脳研究におけるGFPの活躍)
エピローグ 宮脇敦史博士インタビュー
著者等紹介
石浦章一[イシウラショウイチ]
1950年、石川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。理学博士。専門は分子認知科学。難病の解明をライフワークに、遺伝性神経疾患の分子細胞生物学研究をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zoe
15
光るクラゲのまとめ読み。若手研究者が多く執筆。とても分かり易くて、中高生が読むと楽しいかも。夢中で研究している目的は、’生きているまま観察したい’から。FRET。年々技術的ハードルは下がっている。人に応用したいといっても、人間に遺伝子導入をしてキラキラ人間をつくるわけにもいかないので、細胞レベルで組み込んで、細胞が動物の体のどこでどんな風に活動したり、周期を観察したり、色々と工夫を凝らして研究しきているのである。2019/04/20
mstr_kk
5
2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩さんのGFP(緑色蛍光タンパク質)について解説する本ですが、すばらしい内容です。「生物はなぜ光るのか」から始まり、光の性質、DNAの仕組みと、関連する科学の重要事項がわかりやすく説かれています。1冊でいろいろなことを本質的に理解できます。下村さんと共同受賞のチャルフィーさんとチェンさんについても、その半生と研究の意義がコンパクトにまとめられていて、蛍光タンパク質の重要さがよくわかりました。2016/04/15
takao
2
ふむ2023/11/24
ひつじ
0
とてもわかりやすい言葉で書かれていて、さらっと読めた。蛍光タンパク質の蛍光の意味が上手く捉えられてなかったんだけど解決出来たし。生き物が光るってのはやっぱりロマンだね。紫外線の照射で緑から赤に蛍光が変わる蛍光タンパク質の名前がカエデなことにセンスを感じた(笑)2013/10/26
homuragitsune
0
大学の課題でGFPについて調べるついでに読んだ。生命科学を全く知らない人でも読みやすいように、エピソードなどが交えてあって簡単に読めた。2012/04/14
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