人間の安全保障と平和構築

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人間の安全保障と平和構築

  • 東 大作【編著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 日本評論社(2017/03発売)
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  • サイズ A5判/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535587007
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C3036

出版社内容情報

紛争の絶えない世界に、平和をどうやってもたらすのか。国際社会に何ができるのか。学界、実務、国際機関の第一人者が論じる。

序文/緒方貞子(元国連難民高等弁務官、元JICA理事長)

第I部 統治機構の崩壊と、国家再建

第1章 人間の安全保障の理論的なフレームワークと平和構築/東大作・峯陽一
第1節 二つのアプローチと歴史的変遷
第2節 本書が打ち出す「人間の安全保障」と「平和構築」の関連
第3節 人間の安全保障と「人間開発」および「尊厳」
第4節 本書のきっかけと構成

第2章 平和構築における正統性確立の課題/東大作(元国連アフガニスタン支援ミッション和解再統合チームリーダー、元国連日本政府代表部公使参事官、上智大学准教授)
はじめに
第1節 正統性(Legitimacy)の理論と平和構築
第2節 アフガニスタンの平和構築と「国連の比較優位」
第3節 アフガンにおける「包摂的政治プロセス」への試練
第4節 一進一退が続くその後のアフガン和平プロセス
おわりに 他のケースと今後の課題と教訓は

第3章 東ティモールの平和構築と指導者の役割──2006年の国家危機から学んだ教訓/長谷川祐弘(元国連事務総長特別代表[東ティモール担当]、日本国際平和構築協会理事長)
第1節 東ティモール2006年の武力闘争と国家危機の根源的な要因
第2節 国家秩序と安定の回復
第3節 国際平和構築支援者と現地指導者の平和構築の課題認識の相違
結 論

第4章 「アラブの春」後のエジプトにおける混乱と平和構築──チュニジアとの比較から/鈴木恵美(早稲田大学地域・地域間研究機構主任研究員)
はじめに
第1節 政治動乱の経緯
第2節 民主化が頓挫した要因としてのイスラーム
第3節 民主化と国軍
おわりに

第5章 国際化するテロリズムと国際社会の対応/植木安弘(上智大学教授、元国連広報官)
はじめに
第1節 テロリズムの定義と共通要素
第2節 テロリズムの歴史的流れ
第4節 テロ行為と国際対テロ条約
第5節 安全保障理事会と総会による対テロ行動
第6節 グローバル対テロ戦略と国連のタスクフォース
第7節 アルカイダのイデオロギーと戦略
第8節 「イスラム国」(IS)の台頭
おわりに

第II部 強靭な社会をどう作るのか

第6章 援助機関と平和構築──アフリカでの現場経験から/畝 伊智朗(元JICA研究所所長、吉備国際大学教授)
はじめに
第1節 取り組み方針・枠組み
第2節 アフリカ開発の最重要課題
第3節 事例
おわりに

第7章 教育からみた人間の安全保障と平和構築──ネパールにおけるインクルーシブ/特別支援教育が問いかけるもの/杉村美紀(上智大学教授)
第1節 「人間の安全保障」と「平和構築」に対する教育の役割
第2節 国際社会における教育普及の方向性
第3節 インクルーシブ教育と人間の安全保障
第4節 ネパールのインクルーシブ/特別支援教育
第5節 人間の安全保障を支える教育の包摂性と公正性

第8章 文化・スポーツ活動と心の平和構築/福島安紀子(青山学院大学教授)
はじめに
第1節 文化・スポーツ活動が紛争を起こすのか
第2節 文化・スポーツ活動と平和構築
第3節 民族の対立軸を越えるオーケストラの信頼の音色
第4節 サッカーが対立軸を越えた共通言語に
第5節 文化活動が育む脆弱なコミュニティのレジリエンス
第6節 文化・スポーツ活動を介した平和構築の課題
おわりに

第III部 日本はどうするのか

第9章 「人間の安全保障」概念を外交にどう活かすか/長有紀枝(立教大学教授・難民を助ける会理事長)
はじめに
第1節 「人間の安全保障」概念の優位性
第2節 外交の柱としての「人間の安全保障」概念の正統性
第3節 ODA政策と「人間の安全保障」
第4節 国際社会における「人間の安全保障」の地位
第5節 「人間の安全保障」を外交方針に活かすには

第10章 国連安保理改革と日本──人間の安全保障と平和構築の役割を担うには/大島賢三(元国連日本政府代表部常駐代表、元JICA副理事長)
はじめに
第1節 安全保障理事会の評価、改革に向けての始動
第2節 G4の挑戦─?安保理改革キャンペーン
第3節 挫折の理由、高い壁の存在
第4節 G4提案の挫折後の動き
第5節 The Elders提案──妥協策の模索
第6節 国際連盟時代のエピソード
第7節 日本の取るべき道

第11章 日本による紛争国家からの難民受け入れ/滝澤三郎(元UNHCR駐日代表、東洋英和女学院大学客員教授)
はじめに
第1節 世界の紛争難民
第2節 国際社会の対応──難民の国際的保護
第3節 国際公共財としての難民保護
第4節 プロテクションからみた日本の紛争難民受け入れ
第5節 エンパワーメントから見た日本の紛争難民受け入れ
第6節 紛争難民の保護に向けた日本の役割──プロテクション
第7節 紛争難民の保護に向けた日本の役割──エンパワーメント
第8節 資金協力という方法
おわりに

第12章 東アジアにおける人間の安全保障──認識共同体をめざして/峯陽一(同志社大学教授・人間の安全保障学会事務局長)
第1節 人間の安全保障と規範動学
第2節 人間の安全保障の地方的受容
第3節 東アジアにおける人間の安全保障
第4節 おわりに──人間の安全保障の認識共同体をめざして

終章 むすび:国家、社会、そしてソーシャル・キャピタル/旭英昭(元在東ティモール大使[初代]、元東京大学教授、日本国際問題研究所客員研究員)
第1節 サミュエル・ハンティントンとフランシス・フクヤマ
第2節 「歴史の終焉」とその先にあるもの
第3節 平和構築とソーシャル・キャピタル
第4節 グローバリゼーションと民主主義の行方
第5節 おわりに??民主主義の再生のために

東 大作[ヒガシ ダイサク]
上智大学グローバル教育センター 准教授

内容説明

国家から保護を受けられない人たちを、いかにして国際社会は救えるのか。

目次

第1部 統治機構の崩壊と、国家再建(人間の安全保障の理論的なフレームワークと平和構築;平和構築における正統性確立の課題;東ティモールの平和構築と指導者の役割―2006年の国家危機から学んだ教訓;「アラブの春」後のエジプトにおける混乱と平和構築―チュニジアとの比較から;国際化するテロリズムと国際社会の対応)
第2部 強靱な社会をどう作るのか(援助機関と平和構築―アフリカでの現場経験から;教育からみた人間の安全保障と平和構築―ネパールにおけるインクルーシブ/特別支援教育が問いかけるもの;文化・スポーツ活動と心の平和構築)
第3部 日本はどうするのか(「人間の安全保障」概念を外交にどう活かすか;国連安保理改革と日本―人間の安全保障と平和構築の役割を担うには;日本による紛争国家からの難民受け入れ;東アジアにおける人間の安全保障―認識共同体をめざして)
むすび:国家、社会、そしてソーシャル・キャピタル

著者等紹介

東大作[ヒガシダイサク]
1993年から2004年までNHK報道局ディレクターを務め、NHKスペシャル「我々はなぜ戦争をしたのか~ベトナム戦争・敵との対話」(放送文化基金賞)、「イラク復興国連の苦闘」(世界国連記者協会銀賞)等を企画制作。2004年からカナダのブリテイッシュコロンビア大学大学院に留学、2012年に博士号を取得(国際関係論)。2009年12月から2010年12月まで国連アフガン支援ミッション和解・再統合チームリーダーを務める。2011年1月より東京大学大学院総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Hisayoshi Ikatsu

0
著者の一人の畝先生に贈呈していただき読み始めたのだが、序文を読んだときは難しすぎて読み切れないと思ってしまった。しかし、読み始めると世界の安全保障の情勢がよく分かるので、興味を持って読み終えてしまった。国家の統治機構に対する国連の援助、ボトムアップのエンパワーメントによる社会の構築、人間の安全保障にたいする日本の位置づけ。どの章も大変興味深く勉強になった。安全保障や平和維持には想像もつかない困難が伴うことがよく理解できたが、これらの活動に従事する人たちの原動力は何であろうか。凡人の私には想像もつかない。2017/04/03

YN

0
オムニバスで概観する2017時点での人間の安全保障と平和構築の最新潮流。2018/03/11

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