出版社内容情報
親会社をもしのぐ一大IP企業となった東映アニメーション。気鋭の研究者が発掘史料を駆使し、労使と創造を巡る苦闘の歩みに迫る。
内容説明
アニメーションの現場そこは―経営・労働・創造が拮抗する三角形。日本初のカラー長編アニメーションを生み、現在も躍進を続ける東映アニメーション。社内文書や裁判記録等の一次史料を駆使し、人が集い場が醸してきた「文化」に迫る。
目次
1 発足と模索(東映動画発足の背景;初期作品における模索;労働組合の成立)
2 増産と蓄積(劇場用作品;テレビシリーズ制作とその影響;労使関係)
3 開花と破綻(長編製作規模の縮小;テレビシリーズの拡大と制作体制の合理化;輸出と合作の実態;経営危機と人員削減)
4 改革と復興(経営の再建;市場と経営規模の拡大;新人採用の再開へ)
補 東映アニメーションへ(九〇年代以降の作品群;雇用と教育;フィリピン発注の会誌と定着;デジタル技術の開発と導入;株式市場;小括)
終(理論との架橋;普遍性と特殊性;今後の課題)
著者等紹介
木村智哉[キムラトモヤ]
1980年、千葉県に生まれる。2011年、千葉大学大学院社会文化科学研究科修了。博士(文学)。早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点研究助手、日本学術振興会特別研究員、東京国立近代美術館フィルムセンターBDCプロジェクト客員研究員を経て、現在は玉川大学芸術学部ほかで非常勤講師を勤める。専門はアニメーション史、映像産業史。『東映動画史論―経営と創造の底流』が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元気伊勢子
富士さん
あんすこむたん