出版社内容情報
国際協力を巡るこれまでの思想や政策の潮流をわかりやすく紹介。「先進国ファースト」が結局は先進国のためにならない理由を説く。
内容説明
日本人さえ豊かでいられればそれでいいのか?金持ち国に住む我々と「遠くの見知らぬ貧しい人」とのつながりが、どれほど密接かつ多岐にわたるのか。金持ち世界に「自国民第一主義」が蔓延する中、その逆風に立ち向かい、「貧しい人を助ける理由」を次々に挙げていく。
目次
第1章 なぜ遠くの貧しい人のことを心配しなければならないのか(なぜやり方を変えなければならないのか;成績表:どの国がどのくらい貧しい人を助けてきたか ほか)
第2章 対外援助の限界(援助:量か質か?;援助は役に立っているか? ほか)
第3章 何ができるのか?(成長に関するつかみどころのない探求;財源:マリはデンマークのように振る舞えるのか? ほか)
第4章 気候変動と不平等(気候変動:それがすべてを変動させる;この世の終わりは近いのか ほか)
第5章 約束破りから地球規模の協働へ(何をなすべきか;変化を実現するには ほか)
著者等紹介
ヒューム,デイビッド[ヒューム,デイビッド] [Hulme,David]
1952年生まれ。1974年、イギリスのケンブリッジ大学修士課程修了。1984年、オーストラリアのジェームス・クック大学博士課程修了。マンチェスター大学慢性的貧困研究所参事、開発政策・マネジメント研究所所長などを歴任。マンチェスター大学国際開発学部教授、グローバル開発研究所(GDI)専務理事などを務める。専門は開発学、経済地理学、社会政策
佐藤寛[サトウカン]
1957年生まれ。日本貿易振興機構アジア経済研究所上席主任調査研究員。1981年、東京大学文学部社会学科卒業。1981年アジア経済研究所入所。1991年より援助プロジェクトを研究フィールドとする開発援助研究を開始。アジア経済研究所研究支援部長、開発スクール事務局長、研究企画部長などを歴任。イエメン共和国サナア大学にて客員研究員、国立民族学博物館外来研究員、英国サセックス大学開発研究所客員研究員を経験。専門は、開発社会学、地域研究(イエメン、エリトリア)、援助研究、日本の開発経験研究
太田美帆[オオタミホ]
玉川大学文学部英語教育学科准教授。英国レディング大学大学院修士課程修了、博士課程満期退学。専門は、農村社会開発、生活改善普及、エンパワーメント、ファシリテーションなど
土橋喜人[ドバシヨシト]
1968年生まれ。NPOスーダン障害者教育支援の会(CAPEDS)理事。2000年、アジア経済研究所開発スクール(IDEAS)修了。2001年、英国マンチェスター大学開発政策大学院(IPDM)修士課程修了。宇都宮大学大学院工学研究科博士課程後期課程在学。専門は、障害と開発、社会開発など
田中博子[タナカヒロコ]
1963年生まれ。株式会社かいはつマネジメントコンサルティングODA部門地域産業開発部コンサルタント。2005年、マンチェスター大学開発政策大学院(IPDM)博士課程修了。専門は、開発政策、行政組織分析、人材育成
紺野奈央[コンノナオ]
1989年生まれ。東京大学東洋文化研究所。2013年、英国王立農業大学修士課程修了。2012年、ロンドン政治経済大学修士課程修了。専門は、農業開発、日本の戦後開発など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Akihiro Nishio
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