出版社内容情報
新型コロナウイルス感染症の蔓延直後から病状や原因
内容説明
ウイルスはどこからやってきた?空気感染するって本当?ワクチンが「9割有効」ってどういうこと?コロナの研究、ここまで進みました。―感染症の時代を生きるための科学の話。
目次
第1章 新型コロナウイルスはどうやって見つかったか
第2章 ウイルスってそもそも何?
第3章 新型コロナウイルスとは何者か
第4章 ヒトの体はウイルスをどのように迎え撃つか
第5章 感染するとどんな症状が出るのか
第6章 治療薬はどこまで開発されたか
第7章 ワクチンは実現するのか
第8章 感染の拡大はどうすれば抑えられるか
第9章 世界的な大流行で何が見えたか
著者等紹介
出村政彬[デムラマサアキ]
1990年生まれ。2014年東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了、日本経済新聞社入社。2018年より新聞の科学技術部と科学雑誌「日経サイエンス」編集部で感染症やゲノム科学などを取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
これはわかりやすい!様々な疑問に簡潔に回答してくれている優れものな一冊です。2019年12月から2020年12月現在に至る年表も巻末についていて感激。我が家で家族全員が夢中になったのは第5章。感染の際の症状、重症化等のデータが簡潔に説明され、小学生でもラクラク読み取れます。贅沢を言うならこれが日本のデータであれば…というところですが。いろいろなコロナ本を読みましたが、個人的にこの本が一番優れた一般書だと思います。読み終わって「ライターさん、専門家さんみなさんありがとう!」と思わず声が出ました。秀逸。2021/04/06
貧家ピー
11
新型コロナウイルス感染症について、出版の2020年12月までに、何がわかったか・まだ何がわかっていないかを説明する。「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」と合わせて読むと基本を押さえられる。 これまでの感染症研究がベースとなり、ウイルスの特定や治療薬・ワクチン開発が、ものすごいスピードで進んだことがわかった。 2021/02/22
lovemys
7
新型コロナについてもだけど、ワクチンについても書いてありました。しかし、私の知りたいのはその先で、これはワクチン初歩の話だと思う。コロナについて特化したものではない。ワクチン全般がよく分かります。2021/06/14
O. M.
3
新型コロナウイルスについて、日経記者による、2020年12月ごろの最新の知見に基づく解説。日々のニュースだでけは分からない、ウイルスの遺伝子解析のやり方、ウイルスの構造や変異の意味、感染したら人の免疫はどう働くか、ワクチンの種類など、大変参考になりました。正しく恐れるために、今読むべき一冊ですね。また、世界がウイルスと戦うために、ネットでの国際的な情報共有や、国際共同臨床試験が極めて重要であることが分かりました。2021/03/13
khohex
3
さすがの『日経サイエンス』クオリティ。分かりさすさと詳しさのバランスが絶妙。身を守るために正しい知識をつけておきたい人だけではなく、単に科学知識欲を満たしたいだけの人にもおすすめ。ただし、治療薬等については日々新しい研究結果やニュースが出ているので、内容が陳腐化するのも早いかも(本書は20年12月上旬時点での情報を元にしているようです)。大切な情報がコンパクトにまとめられた良書だと思うので、1年くらい経ったら改訂版を出してほしい。2021/01/28