日経プレミアシリーズ
ユーロ・リスク

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  • サイズ B40判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532261269
  • NDC分類 332.3
  • Cコード C1233

内容説明

ギリシャ、スペイン、ポルトガル―欧州で財政危機に瀕する国が続出している。共通通貨ユーロの採用国の財政基盤は安定しているのか。リスクの高低に応じてユーロ圏を三つのグループに分け、主要国の現状を概観するコンパクトでわかりやすい現代欧州入門。

目次

第1章 リスク別に分類されるユーロ圏(多様性に富んだユーロ圏;ユーロ圏を悩ます四つの問題国 ほか)
第2章 ユーロ圏を不安定にする「高リスク・グループ」(高リスク・グループの4カ国;欧州財政危機の震源地ギリシャ ほか)
第3章 「中リスク・グループ」の代表イタリアとベルギー(なぜイタリアとベルギーの長期金利は高リスク・グループより低いのか;他国に追随せずに財政赤字拡大を抑えたイタリア ほか)
第4章 ユーロ圏を支える「低リスク・グループ」(主流は経営収支黒字国;東西統一による困難を克服したドイツ ほか)
第5章 通貨ユーロとユーロ圏(ユーロの行方;財政危機を回避するためのメカニズム ほか)

著者等紹介

白井さゆり[シライサユリ]
日本銀行政策委員会審議委員。本名白井早由里。1963年生まれ、慶應義塾大学大学院修士課程修了、コロンビア大学大学院博士課程修了(Ph・D取得)。国際通貨基金(IMF)エコノミスト、慶應義塾大学総合政策学部教授等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
通貨とは,つまるところ信用である.通貨の市場には多くの人間が参加しており,それぞれの人がそれぞれの思惑によって自分の利益を最大化するために動いている.個々人で見れば間違いや不合理な判断はあるだろうが,参加者が多くなれば結果的に理論的にも正しい判断がくだされることが多い.2012/09/13

Taro

2
リスクという観点で、EU各国を分類した点や本の内容の簡潔さ、分かり易さは素晴らしいと思いました。この分野に関して、知識が薄かったですが、非常に良く理解する事ができました。2012/06/09

Takashi Shibayama

2
 欧州共通通貨であるユーロ採用国のリスクについて、リスク高・中・低のグループに分け分析している。リスクが低い国でも、ドイツとフランスの実情がかなり違うなど、読んでいて興味深い。そもそも、ユーロ圏で難しい問題は、高リスク・グループと低リスク・グループでは経済情勢からみて、適正とみなされる為替相場が大きく異なっていることにある。国際価格競争力が強いドイツなど低リスク国の経済実勢から見れば、ユーロの適正相場は、ユーロ圏平均の適正相場よりもかなり高くなっている。つまり、実際のユーロ相場は安すぎる状態にある。対称的2012/04/11

竹花 樒 - Shikimi Takehana

2
ユーロ圏における財政危機発生のリスクを「政府債務残高の対GDP比」と「純対外債務規模」から高リスク・中リスク・小リスクの三つのグループへと分類する。超国家的な枠組みでAAA格を取得して市場から低コストで資金調達を行い単独では国債の発行コストがかさむ高リスク国を支援するETSF債の仕組みが面白かった。日本では馴染みのない欧州の金融支援制度の解説に加え「ユーロ」を基軸に進む経済統合への未来を素描し、債務再編が制度化されることでこれからの民間投資家の投資行動がメルクマールとなる「2013年以後」を示唆した一冊。2011/07/14

w

1
良書。わかりやすいほどわかりやすい。2012/02/22

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