出版社内容情報
●類書よりずっと面白いエピソード満載の決定版
2017年のノーベル経済学賞を受賞し、「行動経済学」は一大ブーム。
合理的な選択を行う人間を前提として組み立てられてきた近代経済学に、心理学のフレームワークを
応用することで「人が不合理な選択をしてしまうことは合理的に解説できる」という挑戦状をたたきつけましたが、行動経済学の類書は内容がワンパターンで、こころのメカニズムのほんの一部を解明しているにすぎません。
本書は、日本人と外国人、男女などの選択がなぜ違うのかを、経済学のアプローチで解明しようというもの。海外の研究を易しく解説する翻訳書が圧倒的に多かった行動経済学の類書とは一線を画す内容です。
取り上げるトピックスは、国民性の違い、倫理観・価値観、差別と偏見、メンタルヘルス、約束、男女の行動の違い、幸福、希望の役割、おもてなし、など幅広く、従来の行動経済学研究者による単著では取り上げきれなかったバラエティ豊かな内容となっています。
「幕府の官僚は「競争」という言葉に抵抗感を示した」「女性の方が平等重視」「震災は幸福感に影響を与えた」など、独自の調査も織り込んで、興味深く解説します。
内容説明
人の行動を左右するこころの機微を、経済学はどこまで解明できているのか?本書は、国民性の違い、倫理観・価値観、差別と偏見、メンタルヘルス、約束、男女の意思決定の違い、幸福、希望の役割など様々な角度からこころを動かす謎を解明。人は何によって判断し、動くのか。ノーベル経済学賞で話題の理論を面白く解説。
目次
日本人は競争が嫌い?―精神性の特徴
倫理観・価値観と絆
男女の行動の違い
差別と偏見のメカニズム
希望の役割を科学する
幸福とは何か
幸福度を測るポイント
「おもてなし」―心情をくむサービス
日本の組織と心理的契約
やる気を引き出す仕組み
メンタルヘルスをどう守る
経済学とこころはどう付き合ってきたか
感想・レビュー
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KAZOO
SGM
すうさん
やまねっと
逍遥遊