心でっかちな日本人―集団主義文化という幻想

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532149666
  • NDC分類 361.44
  • Cコード C0036

出版社内容情報

書名

内容説明

本書は、「日本文化」という神話のベールを一枚一枚丹念に剥ぎ取っていき、その裸の姿を明らかにする。

目次

第1章 日本人は集団主義ではなかった
第2章 心でっかちの落とし穴
第3章 心でっかちな文化理解を取り除く
第4章 内集団ひいきはどのようにして生まれるのか
第5章 だれもが皆、心の道具箱を持っている
第6章 心の道具箱を整理しよう

著者等紹介

山岸俊男[ヤマギシトシオ]
1948年、名古屋生まれ。一橋大学社会学部卒、同大学院社会学修士課程修了後、ワシントン大学社会学博士、北海道大学文学部、ワシントン大学社会学部助教授を経て、現在、北海道大学大学院文学研究科教授。社会心理学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yukicks

16
文化を普遍的な概念や普遍的な心のもちようと考えるのではなく、頻度依存行動の結果と考えるのは面白い。 私たち自身の行動によって生み出している相補均衡(=ナッシュ均衡)の結果、文化が立ち上がる!!2013/10/05

Humbaba

4
健康に生きるためには、心と体がバランスよく保たれていることが必要になる。しかし、今の日本はそのバランスが崩れてしまっている。思い込みを廃して、現在起こっていることをしっかりと観察する。そうすれば、今まで考えていたことはただの思いこみであり、自分のやるべきことが見えてくるかも知れない。2013/06/10

アホロートル

2
日本人はペンギンなのかもしれない。最初に海に飛び込む一羽が現れるか蹴落として無理矢理飛び込ませるかして安全を確認するまでひたすら待つが、その後は全員が後に続く。生物学的には合理的なのかもしれないが、やはりファーストペンギンがいないと何も始まらないということは自覚的にならなければならないだろう。2016/09/08

chiro

1
副題にある「集団主義文化という幻想」は今も日本人の中にはあり、それはサッカーの国際試合の後に日本人が競技場のゴミを自分たちで処理するといった姿勢を賛美する報道にも顕著に現れており、この誤解がこの著作にも書かれている通りボタンのかけ違いとして今に至っても現実との齟齬の中で社会が機能不全に陥っている思う。この著作は2002年に上梓され、ここで語られている危惧は今も大きくは変えられず我が国のみが取り残されている現状を見ると半ば絶望的な思いに駆られてしまう。2023/07/06

DEN2RO

1
心を改めれば物事は改善するという考え方が間違っていることを、実験結果をもとに述べています。人間は自分の心のみで意思を決めているのでなく、日々周囲(社会)の動向に左右されて生きていることが明らかにされます。思い込みを遠ざけ、事実を正確に見て判断することを教えてくれます。2010/02/20

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