内容説明
日本経済の舵取りに必要な「ミクロ政策」「マクロ政策」「所得再分配政策」を体系的にまとめた待望の基本テキスト。
目次
経済学と経済政策の基礎理論
第1部 ミクロ経済政策(市場への政府介入;公益事業と競争政策;外部性と公共財 ほか)
第2部 マクロ経済政策(成長政策の理論と課題;安定化政策の基礎と財政・金融政策;インフレ・デフレと失業 ほか)
第3部 所得再分配政策(所得再分配政策の基礎理論;税制の効率性と公平性;年金と医療政策)
著者等紹介
岩田規久男[イワタキクオ]
1942年大阪府に生まれる。東京大学大学院経済学研究科を修了。上智大学経済学部助教授、同教授を経て、学習院大学経済学部教授。主な著書、『昭和恐慌の研究』(編著:第47回日経・経済図書文化賞受賞)など
飯田泰之[イイダヤスユキ]
1975年東京都に生まれる。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。内閣府経済社会総合研究所、参議院第二特別調査室客員を歴任。現在、駒澤大学経済学部専任講師。主な著書、『昭和恐慌の研究』(共著、第47回日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
5
リフレ派のふたりが書いているので内容は比較的積極論者のような感じがします。内容的には応用経済学的な個所がいくつか出てきており、実例も豊富で分かりやすくはなっています。またあくまで国内に限っているのでもう少し開放経済的な視点を入れてほしいと感じました。入門書としては読みやすいと感じています。2014/01/01
がっち
2
入門書としてはよい!しかしマクロミクロをやってからやったほうがいいと思われる。しかし、マクロとミクロでほぼ包括してるんだけど笑2013/05/19
omarushi
2
入門書としてはベストです。2011/04/20
Yakmy
0
国内事例を豊富に扱っているので、読みやすく関心ももちやすい。入門の名にふさわしい。2016/08/18
odmy
0
世界経済も日本経済もキナ臭くなってきてるので経済学を復習した方がいいなあ、と思い読み始めた。学生時代に読んだミクロ・マクロの教科書は割と中立的な書き方をしていた気がするけれど、本書は政策批判にかなり踏み込んでいてなかなか楽しめた。日本の医療制度は英米に比べるとそんなに悪くないが、年金制度はダメダメなので改革が必要とのこと。フリードマンの「負の所得税」や「教育バウチャー」みたいな賛否両論ありそうなアイデアを肯定的に紹介しているのも面白い。書きぶりは淡々としてるけど中身は割とラジカルでした。2023/02/24