出版社内容情報
人手不足の現場から最新技術まで、物流のホットイシューがわかる。
内容説明
次なる「GAFA」はどこだ?次世代テクノロジーで根幹から変わる!労働集約型から「装置産業化」へ。業界のいち早い変化を見透し、将来を見据える。
目次
序章 ロジスティクスにおける革新の変遷
第1章 省人化による革新
第2章 標準化による革新
第3章 物流の装置産業化
第4章 物流会社の勝ち残りの方向性
第5章 物流ビジネスでの新たな事業機会
第6章 未来のロジスティクス
著者等紹介
小野塚征志[オノズカマサシ]
ローランド・ベルガープリンシパル。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、富士総合研究所、みずほ情報総研を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たんかれ~
15
自動運転トラックと隊列走行、棚搬送型ロボット、協調型ロボット、RFIDと画像認識システム、トラック・ヒト・倉庫のデジタルマッチングなど先端技術により物流の装置産業化が進む。旧来、物流は労働集約的である反面、数値化しやすい業界であるため、デジタルと相性が良い。ましてや日本では働き手の不足とマッチしていくのだろう。そしてAmazonはやはり凄い。ジェフ・ベゾス曰く「Amazonはロジスティクス(兵站)カンパニー」。利益の殆どはECではなくAWS(システム)といい、将来的に向けた投資を止めない。凄い。2021/03/14
はるわか
8
ロジスティクス1.0(輸送の機械化)、2.0(荷役の自動化)、3.0(管理・処理のシステム化)、4.0(物流の装置産業化)。[省人化による革新]輸送の省人化:自動運転トラック、ドローン、自走式配達ロボット、自動運航船。保管・荷役の省人化:自動倉庫、倉庫ロボット、無人フォークリフト。[標準化による革新]垂直統合:調達・生産、流通・小売、一気通貫。水平統合:共同物流、トラック運送デジタルマッピング、統合管理システム。[物流の装置産業化]属人からの脱却。属社からの脱却。戦略的投資の重要性:労働集約から資本集約へ2021/03/01
HALI_HALI
8
良書。物流の世界で進む「物流の装置産業化」。「省人化」と「標準化」が物流の「脱労働集約化」にあるということ。WMSが浸透している倉庫業務や先進国各国が進める港湾作業の自動化が最も有名か。続いて自動運転技術が確立した後に推し進められる実輸送の機械化。こちらは海上輸送も含まれる。標準化は現在人が担っている情報管理や規制確認、書類業務、トラブルシューティングなど。国際輸送の世界は司法書士など仕業に近く、専門的な知識に基づいて行われている。これをデジタル技術により標準化させる方向に。2019/04/29
スプリント
6
直接は関わらないがサービスの屋台骨として欠かすことができないロジスティクスについて現状と展望を知るにはよい本でした。2019/09/24
シュン
4
難しい部分もあり、もっと勉強しないとなぁと思った。新たなサービスを創造し寡占的地位を構築すること、短期の視点ではなく長期の視点を持つこと、考えに考え抜くこと、そして優れた日本の物流サービスが世界のスタンダードになっても良いじゃんってことが大事かなぁと思った。2021/05/02