内容説明
私たちは工業化により、物質的な豊かさを享受することができました。しかし、家族崩壊や殺伐とした事件に象徴されるように、温かい心や人とのふれあいといった、私たちが本来持っているはずの「心の豊かさ」を忘れてしまったかのようです。それらを取り戻すためのツールとして、いま、エコマネーが注目され、100以上の地域で取り入れられています。「地域社会を活性化する」「人の温かい心を具現化する」「ボランティア経済を循環させる」など、これからの新しいコミュニティづくりを支援する「通貨」がエコマネーです。
目次
1章 あたたかいお金、エコマネーって何?(イントロ編)
2章 なぜ、エコマネーなの?(理由編)
3章 エコマネーはどのようなもの?(解説編)
4章 エコマネーをどのように導入するの?(実践編)
5章 エコマネーはどのように導入されたの?(ケーススタディ編)
6章 エコマネーの語り部との対話(対話編)
著者等紹介
加藤敏春[カトウトシハル]
1954年新潟県生まれ。77年東京大学法学部卒業、通産省(2001年1月より経済産業省)入省。84年米国タフツ大学フレッチャー・スクールにて修士号を取得する。まちづくりをライフワークとし、起業、地域社会の情報化、コミュニティの形成に関与する。その間各種の論文を発表。1997年より二十一世紀型コミュニティを構築するあたたかいお金「エコマネー」を提唱。1998年度「アジア太平洋賞」特別賞、98年度「シュンペーター・伊藤基金」金賞、2000年度「日本マルチメディア大賞」を受賞。また、エコノミストとしても活躍し、2000年度東洋経済「高橋亀吉記念賞」最優秀賞受賞
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