内容説明
日本が急速に工業化を成し遂げた要因の一つとして、近代以前から蓄積されてきた伝統産業の匠の技がありました。匠の技は日本のものづくりのバックボーンであり、現代の工業技術にも応用できるヒントを秘めています。
目次
第1章 竹・木材(3層構造の京弓の材料選び;足かけ3年経た竹が京弓に使われる ほか)
第2章 繊維・紙(縄文時代から現代までつながる組紐の歴史;美しい光沢をもつ絹糸の仕組み ほか)
第3章 塗料・接着剤(塗料にも接着剤にもなる漆;9000年に及ぶ漆の歴史は現在進行形 ほか)
第4章 金属材料(旗頭は打たれて伸びる金属で表現する;旗頭の組立は熱せられた金属の伸びを抑えて接合 ほか)
第5章 土・焼き物(京瓦の最高峰「本ウス」に使われる粘土と仕上げ方法;京瓦の表面の美しさは磨きによって得られる ほか)