デジタルエコノミーと経営の未来

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デジタルエコノミーと経営の未来

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492961636
  • NDC分類 336.57
  • Cコード C3033

出版社内容情報

 「デジタルエコノミー」や「データ・ドリブン・エコノミー」といった言葉への言及が顕著になる昨今、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドットコム)や、BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)など、大量のデータを収集・蓄積し、活用している企業が、グローバル経済に大きなインパクトを与えている。
 激変する環境の中で、企業成長における本質要因を解明し、データを価値に転換する者が生き残る「エコノミー・オブ・ウィズダム」の時代の戦略の真髄を豊かな展望と洞察のもとに描き出すのが本書である。
 神戸大学大学院経営学研究科の三品和広教授(第1~2章)は、本書において、近年盛んに喧伝されている「第四次産業革命」について冷静に捉え直し、産業革命を例に、それが戦略と不可分の関係にあることを明示する。同時に、過去の経営戦略論、複数の企業が浮沈した事例をひもときながら、事業の命運が事業立地の選択によって左右されるとする。
 前二章を踏まえ、NTTデータの山口重樹代表取締役副社長執行役員は、デジタルエコノミーの本質とビジネスや経済、社会システムに中長期的にもたらすインパクトを正確に見極める必要があるとし、デジタルがつくり出す仕組みとデータを活用する智恵、「デジタルウィズダム」の力を高めていくための視点を大胆に提示する(第3~4章)。そこでは「財・サービス」「プロセス」「認識」「意思決定」の四つの要素のデジタル化がビジネスの進化の重要な契機をなすとし、デジタルが創り出す仕組みとデータを活用するウィズダムを合わせ持ち、イノベーションを牽引する企業の事例を効果的に引きつつ、新たなテクノロジーをいかにビジネスに適用していくべきかを示す。
 最終章では、三品・山口両氏による対談において、経営者は何を思考し、いかなる戦略を実行する必要があるかなどを議論する。

内容説明

企業成長における明暗を分ける本質要因は何か―。データを価値に変換する者が勝ち残るEconomy of Wisdomの時代、戦略の真髄を豊かな展望と洞察のもとに描き出す。

目次

第1章 誤解だらけの「革命」論(産業の革命は人知れず静かに始まる;産業の革命は転生してから覚醒する ほか)
第2章 誤解だらけの「戦略」論(産業の革命が起こす非可逆的な沈下;技術代替 ほか)
第3章 デジタルウィズダムが創る新たな経済(デジタルがいかに経営を変えるのか;デジタルウィズダムが、イノベーションのエンジンになる)
第4章 エコノミー・オブ・ウィズダム時代のビジネス進化(情報技術がビジネスをいかに変えてきたか;情報技術でビジネスはいかに進化するのか ほか)
第5章 対談 未来を読む(産業革命をどう捉えるか;信頼できるプラットフォームの構築がカギ ほか)

著者等紹介

三品和広[ミシナカズヒロ]
1959年愛知県生まれ。82年一橋大学商学部卒業。84年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。89年ハーバード大学文理大学院企業経済学博士課程修了。89年ハーバード大学ビジネススクール助教授。北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科助教授等を経て、神戸大学大学院経営学研究科教授。著書に『戦略不全の論理』東洋経済新報社、2004年(第45回エコノミスト賞、第21回組織学会高宮賞、第5回日経BP・BizTech図書賞受賞)ほか

山口重樹[ヤマグチシゲキ]
NTTデータ代表取締役副社長執行役員。1961年兵庫県生まれ。84年一橋大学経済学部卒業、同年日本電信電話公社入社。製造業、小売・流通・サービス業でのシステム開発、新規事業創出に従事し、特にコンサルティング、ERP、Eコマース、オムニチャネル、ペイメントの拡大に注力。近年は中国・APAC地域での事業拡大、デジタルソサエティーの実現に向けた取り組みも推進。2013年執行役員法人コンサルティング&マーケティング本部長、16年常務執行役員ITサービス・ペイメント事業本部長、17年取締役常務執行役員を経て、2018年6月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

96
神戸大学の経営学の先生とNTTデータの役員の方が理論的な面と実務的な面から書き分けておられ最後にお二方の対談で今後の方向性を話しておられます。私にとっては先生の産業革命の話も興味はあったのですが、やはり実務家の方の方が実務に即してデジタル化時代の製品の分析など役に立ちました。最近のデジタル化の本の中ではいい本です。2019/11/26

Kiyoshi Utsugi

21
神戸大学大学院教授の三品和広氏とNTTデータ副社長の山口重樹氏よって書かれたものです。 三品和広の本は刺激になることが多いのですが、この本も同様でした。 ・誤解だらけの「革命」論 ・誤解だらけの「戦略」論 ・デジタルウィズダムが創る新たな経済 ・エコノミー・オブ・ウィズダム時代のビジネス進化 により構成されています。 勝負の分かれ目は「ウィズダム」ということだったのですね。 「エコノミー・オブ・ウィズダム」の時代では、デジタル活用の知恵が経営を左右するとは、言葉は違うもののまさにDXということですね。2020/07/29

なななな

14
最初の産業革命に関する独自解釈の部分は、少し難しいかな?と感じましたが、2章以降はだんだん理解できるようになり、後半はなるほどぉと、しっくりくる印象です。これからも、というか今後ますます勉強が大切なんですね。2019/08/09

牧神の午後

3
三品先生の事業立地に関する考え方には非常に共感していて、確かに現在の激しい動きも、以前に行った産業革命に照らすとまだ端緒についたばかり、ってのは納得。なんだけどそれでも技術の進化による短サイクル化=つまりは今までの産業革命のまさに重層的な効果で、個人的には、今までよりもその進展は早くなるのでは?と妄想。示唆に富む内容ではあるのだけど、なんというか以前の著書や、データの山口さんの「デジタル・ウィスダム」をTMで強調してるところとか、すごく商売っけを感じてしまい、うさんくさくなっちゃって勿体ない。2020/01/18

ケンサン

1
●革命論①1776年動力革命、規模の経済②1844年通信革命、範囲の経済③1947年制御革命、ネットワークの経済●戦略論→非可逆的な沈下/技術代替、拡散/所得効果/時機を的確に/時機、独自視点等、組織的に新生立地開拓は経営の仕事●デシタルウイズダム→4つのデジタル化①財サービス②プロセス③認識④意思決定/デジタルエコノミー→3つのドライバー①あらゆるところに市場を創出②不確実性をビジネスチャンスに③新サービス、新製品の原材料●出入口、影の立役者●重要視点→情報の信頼性/情報を読む力、unobvious2023/04/30

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