出版社内容情報
グーグル、マイクロソフト等がしのぎをけずる新技術「クラウド」により、PCは単なる箱と化し、会社からはサーバが消える。この大変化の本質と対策をビジネスの視点から平易に解説。
内容説明
圧倒的な低コストと導入スピード…個人、ネットベンチャー、中小企業、大企業それぞれにとって最適なコンピュータとのつき合い方を問い直す。
目次
第1章 姿を見せ始めた次世代コンピューティング・モデル
第2章 雲の中身はどうなっているのか
第3章 ネット企業がリードするクラウド・コンピューティング
第4章 ICT業界の巨人たちはネット企業に追いつけるか
第5章 クラウド・コンピューティング時代の企業IT戦略
第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか
第7章 クラウド・コンピューティング時代へ向けて超えるべきキャズム
著者等紹介
城田真琴[シロタマコト]
野村総合研究所技術調査部主任研究員。大手メーカーのシステムコンサルティング部門を経て、2001年より現職。現在、ITアナリストとして、先端テクノロジーの動向調査、ベンダー戦略の分析、ユーザー企業のIT利用動向調査を推進。同時にそれらを基にしたITの将来予測とベンダー、ユーザー双方に対する提言を行っている。専門領域は、SaaS、SOA、オープンソース・ソフトウェア、仮想化などのITサービス、IT基盤技術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
16
クラウドと法という本を読んだのでかなり以前に読んだクラウドの基本的な本を読みかえしてみました。この本は読みやすくクラウドについての基本的な事項をもう一度整理してみることができました。クラウドについて勉強しようとする人にはいいかもしれません。2014/06/14
nbhd
15
2009年の本。興味本位でAmazon Web Serviceの勉強をはじめてみたところ、すぐさま「えっ、マジこんなことになってんの!やべぇ!!」となり、クラウドコンピューティングの歴史をこの本でさらってみた。僕が思うに、クラウドシステムは現代の超大規模建築だ。物理的にはデータセンターがズドンとあり、ネットワーク上にウェブサービス無限製造工場がデデーンとある。数社でクラウドサービスを寡占しているのは、まるで「帝国」。想像力を喚起させるという点で、AWS取扱書のほうがそこらへんの小説よりもよっぽど文学的だ。2024/04/17
Kentaro
15
2012年に提起されたSMACS(Social,Mobile,Analytics,Cloud,Security)の要素は含まれています。 それから10年経とうかという今、これにセンサー、IoT、人工知能(画像解析、深層学習、認知コンピューティングなど)、VR、AR、デジタルマーケティングといった最近のバズワードを整理し直すことで2016年版IT部門が進むべき方向性に置き換えなくてはなりませんね。2016/07/12
まめタンク
9
2017年、59冊目。 78点 だいぶ前に出版された本だけれど、陳腐感は決してない。クラウドの世界で生き残れるのは、Amazon、Google、マイクロソフトなど最大でも4社に淘汰されるという。それまで自社でサーバーを保有する事が当たり前だった世界に圧倒的に格安なクラウドが登場した。筆頭はAmazonだろう。Netflix、Twitterなど新興のIT企業はレンタルサーバーを活用する。そして世界を制覇していく。まさに、クラウドの衝撃だ。2017/05/27
harhy
8
大きな構造変革が進んでいるのは、間違いないが、加速がつくと影響が甚大になりそう。自分ごととして、もっと勉強が必要だなぁ。2013/03/30