内容説明
中国や他の発展途上国の知識人は、政治、経済、及び他の社会的側面を含め、あらゆる面において自分の国を深く理解すべきである。それを通じて、彼らは自国の近代化の性質、課題とチャンスを捉える理論的枠組みを創造的に構築することができる。この本は、そのような方向に向けた1つの試みである。
目次
中国経済発展のチャンスと課題
なぜ、科学革命と産業革命が中国で起きなかったのか
近代の屈辱と社会主義革命
比較優位に反するキャッチアップ戦略と伝統的な経済システム
企業の自生能力と要素賦存
比較優位に従う発展戦略
農村改革と三農問題
都市改革と残された問題
国有企業の改革に向けて
金融改革
デフレ拡大と社会主義新農村建設
市場システムの完備、公平と効率の促進、調和のとれた発展の実現
新古典派理論への反省
グローバル・インバランス、準備通貨と世界経済のガバナンス
著者等紹介
林毅夫[リンコクフ]
北京大学国家発展研究院教授。1952年台湾生まれ。1978年台湾政治大学企業管理研究所卒業、企業管理修士学位取得。1979年北京大学経済学系に入学、1982年経済学修士学位取得。同年、米国シカゴ大学に入学、T.W.シュルツ教授に師事し、1986年経済学博士学位取得。その後1年間イェール大学でポスト・ドクターを経て、1987年帰国。国務院農村発展研究中心発展研究所副所長、国務院発展研究中心農村部副部長を経て、1994年北京大学中国経済研究中心を設立し、所長に就任
劉徳強[リュウトクキョウ]
京都大学大学院経済学研究科・地球環境学堂教授。1963年中国山東省生まれ。1986年東京都立大学経済学部卒業。1988年一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了、修了学位取得。1991年同博士課程満期退学。経済学博士。1991年東京都立大学経済学部助手、1992年東京学芸大学教育学部講師に就任、その後助教授を経て、2007年教授。2008年京都大学大学院経済学研究科教授、2012年京都大学大学院地球環境学堂教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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