多縁社会―自分で選んだ縁で生きていく。

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多縁社会―自分で選んだ縁で生きていく。

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492045787
  • NDC分類 365.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2.5世帯住宅、シェアハウス、2拠点居住など、常識に囚われない11の暮らし方を紹介。そこで紡がれる豊かな「縁」の効能に迫る。

想像してみてください。70歳の自分。
そばにいてくれる人は、いますか?


血縁・地縁・社縁が急速に失われつつある日本。
「無縁社会」という現実を前に、私たちになす術はないのだろうか。

希望はある。
「多縁」=「血縁・地縁・社縁ではとらえきれない、新しい縁」に基づいた、
自由で、豊かで、幸せな暮らしが、静かに、しかし着実に広がっている。

【本書で取り上げた事例】
・「2.5世帯住宅」という住まい方
・0歳から89歳まで、47人の他人が暮らす家
・子育てを助け合うシェアハウス
・2つの「ジモト」を持つ暮らし
・土地をシェアする商店街 等

核家族という「細分化しすぎた」住まい方を超えたこれらの暮らしは、
「無縁社会」への創造的対処法であり、日本の未来における希望でもある。
本書では綿密な取材に基づき、「多縁な暮らし」をレポートする。

第 1 章  すぐそこにある「無縁」のリスク
第 2 章  親族ネットワークの新しいあり方
第 3 章  進化する住まいのシェア
中間総括 「住まいのシェア」という現象
第 4 章  家のコミュニティ化、コミュニティの家化
第 5 章  家の一部を開いて、地域につながる
第 6 章  もう1つの「ジモト」をつくる
最終総括 「無縁社会」へのしなやかな対応策としての住まい方

【著者紹介】
篠原 聡子(シノハラ サトコ)
日本女子大学教授
1958年千葉県生まれ。日本女子大学大学院修了後、香山アトリエを経て、空間研究所主宰。1997年から日本女子大学で教鞭を執り、現在、日本女子大学家政学部住居学科教授。
主な作品は、竹内医院(2010年・千葉県建築文化賞)、日本女子大学附属豊明幼稚園(2011年)、SHARE yaraicho(2012年・住まいの環境デザイン・アワード環境デザイン最優秀賞、2014年・日本建築学会賞)など。著書に、『変わる家族と変わる住まい』(共著、彰国社)、『住まいの境界を読む』(彰国社)、『おひとりハウス』(平凡社)などがある。

内容説明

孤独死。この言葉に今、ドキッとした人への処方箋。血縁・地縁・社縁だけじゃない縁のカタチ。

目次

第1章 すぐそこにある「無縁」のリスク
第2章 親族ネットワークの新しいあり方
第3章 進化する住まいのシェア
第4章 家のコミュニティ化、コミュニティの家化
第5章 家の一部を開いて、地域につながる
第6章 もう1つの「ジモト」をつくる

著者等紹介

篠原聡子[シノハラサトコ]
1958年千葉県生まれ。日本女子大学大学院修了後、香山アトリエを経て、空間研究所主宰。1997年から日本女子大学で教鞭を執り、現在、日本女子大学家政学部住居学科教授。主な作品は、竹内医院(2010年・千葉県建築文化賞)、日本女子大学附属豊明幼稚園(2011年)、SHARE yaraicho(2012年・住まいの環境デザイン・アワード環境デザイン最優秀賞、2014年・日本建築学会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

33
もともと持っていた縁、しがらみのような縁、そして自分で選びとった縁、バリエーションこそが命。そして、それぞれの縁につながっているそれぞれの自分。無理に統合しようとせず、多元的なままで置いておくことが価値を生む、そんなとても勇気づけられるレポート。◇縁、ネットワークといえば社会学的なアプローチが多く、どうしても抽象的になりがちだけど、この本の特徴は「住まい」というモノを核にしていること。コレクティブハウスに2.5世代住宅、二地域居住と、結局は意志によってしまうソフトではなく、ハードの工夫。「ラク」は正義だ。2015/11/22

りょうみや

19
無縁社会に対しての多縁社会。同居住宅、シェアハウス、コレクティブハウス、家の開放、2地域居住などの具体例が紹介されている。どの例も多くの人が近い距離での相互扶助なので、そのための負担や煩わしさとはトレードオフ。上手くやっていくには絶妙な距離感の維持と寛容性が重要になる。昔の日本、今のアジアのほとんどの国ではこのような繋がりが当たり前にある。著者は建築家なので住居、空間の面から眺めているのが本書の特色。2019/10/18

onasu

16
「無縁社会」に抗する実例紹介か。建築関係の方の著書なんで、住む、暮らすという基盤からのアプローチ。  2.5世帯住宅、シェアハウス、コレクティブハウス、シングルペアレント向けシェアハウス、家の一部を解放する、都会と田舎、ふたつの地元を持つ、シャッター商店街を快適に暮らせる商店街に。  ひと昔前の大家族でもなく、バラバラの核家族でもない、こうして新たに縁を作っていく。  家族を始めとした今の繋がりが、ずっと続く保証はない。その時に備えて、こういう縁結びをしている人もいる、そう知っておくことは無駄ではない。2016/01/22

RYOyan

13
シェアハウスも田舎暮らしも、住まいを通して積極的に新しい縁を作るための生き方だ。僕は自宅のギャラリー化に興味があって、是非やってみたいなと思う。マイホームが一つの人生の完成形のカタチとして語られてきたけど、家族を守るという機能だけでなく、周囲と繋がるための機能を進化させていきたいものだ。2017/12/25

Sakie

12
地元一辺倒の生活から、転勤を是とする会社員の妻になり、転勤の都合故に血縁や物への考え方が違うと気づいた。鉄壁の住まいには当面不要の物は置かず、人のしがらみも薄い。いつか何の縁もない土地で、私はどう暮らすのか。孤立が怖い。この本では、近年までの家族偏重主義への反動のような、人が住まいの壁に遮断されない事例が紹介される。私にはコレクティブハウスという形態が興味深かった。血縁、地縁、社縁でない相互扶助の関係は、借家縁と呼ぶべきか。向き不向きはあれど、生きる場所を選ぶこと、縁を選んで結ぶことに、意識的になろう。2016/06/20

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