内容説明
日本語の中の女と男にかかわることばの成立や用法、意味の変容をたどり、日本社会における社会的・文化的性差(ジェンダー)意識の構造と、その歴史と現在を浮き彫りにする。
目次
愛嬌
愛人
青臭い
青二才
悪妻
悪童
悪人
あぐら
悪漢
一匹狼〔ほか〕
著者等紹介
佐々木瑞枝[ササキミズエ]
1942年京都生まれ。山口大学教養部教授、横浜国立大学留学生センター教授を経て、武蔵野大学文学部・大学院教授。専攻は日本語学、日本語教育学、日本文化論、異文化間コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
8
図書館にて。2003年刊行の「女と男の日本語辞典(上・下)」を加筆修正したもの。著者の『日本語を「外」から見る 留学生たちと解く日本語の謎 』(小学館101新書)は最近読んでいた。本書は〈通時的な歴史の流れの中から男女の差別構造の歴史をとらえつつ、共時的に今の日本の社会の中で男女の日本語の差異のニュアンスをとらえることを目的としている。日本語の「女(男)言葉」と「女(男)を指し示す言葉」は、近代の封建制度の中で発達し、形づくられている。〉著者は1942年生まれなので、こういう枠組みなのだろう。2021/07/08