目次
1 計算って何だろう
2 エデンの園からの追放
3 計算できる・できない
4 再びエデンへ
5 計算を振り返る
6 計算のブラックホール
著者等紹介
新井紀子[アライノリコ]
理学博士。現在、国立情報学研究所教授、社会共有知研究センター長。専門は数理論理学、情報科学、教育工学。情報共有基盤システムNetCommonsを開発、学校などでも簡単に使いこなせる情報共有システムをめざしている。その一方で、専門の論理学を活かして算数・数学の著作にも多数取り組む
新井敏康[アライトシヤス]
理学博士。現在、千葉大学理学研究科教授。専門は数学基礎論
上野健爾[ウエノケンジ]
四日市大学関孝和数学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
8
最近話題の 「AI VS 教科書の読めないこどもたち」よりは、こっちのが100万倍くらい面白い(個人の感想です)2018/08/10
2n2n
2
小学一年生が習う足し算レベルの「計算」から話が始まって、最終的には「計算できない実数もある。というより、そういう数のほうが圧倒的多数を占めている」や「式で表わされたからといって、その計算方法が見つかるとは限らない」という悪魔のオチに。2012/03/11
takao
1
ふむ2020/03/18
ひろちゃん
1
小学校~高校の算数や数学、コンピューターのアルゴリズムの一部を、数学者の視点で詳しく丁寧に解説する。 理系の方は、良い振り返りになるし、頭の中もスッキリできるはず。 文系の方は、高校に数学(数ⅢC)に触れていないと難しいが、理論的に解説されているため、「計算」という概念は掴めるだろう。2018/06/22
shin_ash
1
計算について小中学校で習う内容をたどりながら、計算と言う概念について解説する。割り算が"異質"な計算法である事を皮切りに、有限小数、循環小数、有理数、無理数と数の範囲を拡大しながら、これらを計算で表現して行く。そしてこの計算の手続きがアルゴリズムであり、その限界を示すと共に、コンピュータによる計算に繋がって行く。過去にモヤモヤと誤魔化してきた部分がクリアになる喜びと共に、誤魔化してスルーしてきた事を多少恥ずかしく感じる。掴みどころが無かったコンピュータサイエンスと呼ばれるものの入口に案内された気がする。2017/12/28